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美人女優がカルト集団に惨殺された…50年前の“シャロン・テート事件”とは?

映画

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シャロン・テート

マーゴット・ロビー

チャールズ・マンソン

 若者たちを凶行に走らせたチャールズ・マンソンとは、一体何者なのか。孤児院で育ったのちに犯罪に手を染め、人生の大半を服役していた彼は34歳のとき、そのカリスマ性と幻覚剤LSDを用い、若い男女を洗脳。自らをキリストの復活、悪魔とも称してカルト集団を築いていった。マンソンはシャロン殺害の実行犯と共に、殺人を教唆したとして逮捕され、終身刑が確定。2017年に獄中で死去した。

チャールズ・マンソン本人 写真提供:AFLO
 なぜ、シャロンが標的になったのか。動機は諸説ある。誇大妄想に囚われたマンソンは、当時“人種間戦争”が起きると主張。事実、ラビアンカ夫妻殺人の際には、現場に黒人の過激派グループの犯行に見せかけようとした跡があったという。一方、マンソン一味にとって用事があったのは、シャロンが移り住む前にそこに住んでいた音楽プロデューサーだったという説もある。

 いずれにせよ、犯行はシャロンとは全く関係ない身勝手なものだった。結婚したばかりの妻と胎児だったわが子を亡くしたポランスキーは、シャロンと自らの父の名を取ってポール・リチャードと名付け、妻と共に埋葬した。

 憎むべきマンソンだが、皮肉なことにポップカルチャーにさまざまな影響を与えた。最もポピュラーなものの1つが、ロックバンドでそのボーカルの名前でもある「マリリン・マンソン」だろう。なお事件発生から50年の節目である今年は、ほかにも『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』が公開され、30日より『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』の1週間限定の公開も控える。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』より
 『ワンス~』では、シャロンを映画『スーサイド・スクワッド』(2016)のマーゴット・ロビーが演じる。カルト集団に殺害された悲劇の美人女優という文脈で描かれることの多いシャロンだが、本作では自身の出演作で笑い声をあげる観客を見てうれしそうな表情を見せるなど、等身大の20代女性として描かれる。(文:寺井多恵)

 映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は8月30日より全国公開。

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