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話題のBL『チェリまほ』は相手を思いやる優しさに包まれた人間ドラマだ

エンタメ

『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』第7話で黒沢(町田啓太)が安達(赤楚衛二)を好きになった理由が明かされた
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』第7話で黒沢(町田啓太)が安達(赤楚衛二)を好きになった理由が明かされた(C)豊田悠/SQUARE ENIX・「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」製作委員会 

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赤楚衛二

町田啓太

 テレビ東京の深夜ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(毎週木曜25時)、通称『チェリまほ』が、話数を重ねるごとに評判を集め、満足度も高めている。累計80万部突破の同名コミックを原作としたラブコメだが、一見したタイトルの印象や、いわゆるBLものでもあることから、取っ掛かりは観る人を選ぶかもしれない。しかし切なく温かな恋愛ものであり、葛藤を抱えたキャラクターたちを丁寧に描いた人間ドラマになっている。

【写真】ついに交際がスタート!安達と黒沢がデートをすることに 『チェリまほ』第8話フォト

■童貞30歳主人公と、イケメン同期の純な恋

 ネガティブ思考に陥りがちな、冴えないサラリーマンの安達清(赤楚衛二)は、童貞のまま30歳を迎えたことで、都市伝説と言われていた「触れた人の心が読める魔法」を手に入れてしまう。そして、社内指折りの爽やかイケメンで仕事もできる完璧男の同期・黒沢優一(町田啓太)の心の声を聞くことに。そこにあふれていたのは、熱く激しい安達への恋心だった…。

 物語は第6話ラストに前半の山場を迎え、ついに黒沢が安達に「俺、お前のこと、好きなんだ」と告白。19日に放送された第7話では、なぜ黒沢が安達を好きになったのかが描かれた。

■安達の清い心と、黒沢の優しさ

 安達清と黒沢優一、2人の性格はまさに名前が語っている。安達は、自己評価を下げがちなところはあるが、人を“清く”澄んだ心で見ることができる。初回で黒沢にマフラーを巻かれながら、彼の自分への思いを聞いたときも、「俺のこと、こんなに見ててくれる奴がいるなんて、思ってもみなかった」と受け止められた。

 つまり「魔法」を持つ以前から、安達はフラットな目を持っていたのだ。だからこそ第4話で、恋愛に興味がない同僚女性の藤崎さん(佐藤玲)が、「やっぱり安達くん好きだなあ、私」「きっと私が恋愛に興味ないって言っても、そうなんですかって気にも留めない、はず」と思ったのだろう。ちなみに、この、普通を演じて頑張っている藤崎さんの視点が描かれたことも本作の支持を広げた。

 安達は魔法を手にしたあとも、その力に困惑こそすれ、決して乱用はしない。能動的に使ったとしても、それは取引先の社長がご機嫌斜めで黒沢が困っていたとき(第5話)に、その理由を知って助けようとしたときくらい。むしろ魔法を得たことで、ネガティブさから一歩抜け出始めた安達を観た視聴者は、魔法を持ったのが安達で良かったと思える。

 そして黒沢の「優しさ」。器用に見えて、心の中は常に大揺れの黒沢は、ひそかに安達への妄想を暴走させたりもするが、それでも常に「好きになってごめん」という思いを抱えており、決して、強引に迫ったりはしない。

 そんな2人に共通する、人を思いやる温かさ。恋とは、相手を思うことに見えて、どうしても自分本位になりがちな感情だ。自己愛から、他人を傷つけもする。しかし安達と黒沢は、あくまでも相手のことを第一に思いやる。恋する相手に対してなのだから、当たり前じゃないかと思いそうだが、こうした“思いやり”は、とても貴重な行為なのだと、2人を見て気付く。その真摯(しんし)さに羨ましさを覚えるほどに。

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