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『天気の子』今夜ノーカット放送! 吸い込まれるような「空」&結末には賛否両論も<見どころ紹介>

アニメ・ゲーム

■大人のカッコよさ、子どものカッコよさ

 都会から離れた島での暮らしや親に息苦しさを感じて家出をした帆高。その行動は決して計画的なものではなかったように思える。実際、田舎から東京へ出たところで仕事のあてはなく、しまいには明日の宿さえ確保できない状況に陥った。それでも戻ろうとせず、東京に向かうフェリーの中で出会った男・須賀(声:小栗旬)との縁を頼りに東京で生活をする。その後も、須賀の元でとにかくがむしゃらに仕事をする、陽菜を見かけた際の直感的な行動、とあるビジネスへの挑戦…と、彼はその時々によって、自分の考えに正直に行動する。その一生懸命さが人を惹(ひ)きつけるときもある。これは、責任を持って行動しなければならなくなる大人になるにつれて、できなくなるような“ある種の危うさ”とも言えるかもしれない。

 そんな帆高とは反対に、“大人の対応”を見せるのが須賀。「人間年を取るとさ、大事なものの順番を入れ替えられなくなるんだよな」。自身の生活を守るため、未成年の帆高を事務所から追い出した須賀が、罪悪感に苛(さいな)まれながらも放ったこの一言は、あまりにも大人過ぎる。しかしながら須賀は、陽菜と帆高が下した重要な決断を最終的には擁護する。その決断が、自身の大事なものに不利益なことであったとしてもだ。その優しさは、まっすぐな気持ちだけではきっとできなかった、彼なりのカッコよさでもあるだろう。

■最後の決断、あなたならどうする?

 新海監督は、本作についてしばしば賛否両論あるだろう、と言葉にしている。特に最後の決断については、意見が大きく分かれるところではないだろうか。筆者は正直、彼らのような行動を取ることはできない。ゆえに、それを“カッコよさ”と捉えたが、観た人の中には「許せない」という気持ちになる人もいるだろう。しかしながら、そこも含めて、『天気の子』という作品を見て損はないと断言できる。。もっと言えば、作品を肯定する必要すらないと感じている。果たして自分ならどうするのか。なぜ行動を理解できないのか。解釈や考え方の違いすらも楽しむのが、『天気の子』という作品なのかもしれない。(文:M.TOKU)

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