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<ホラー映画ナビ>ラッセル・クロウが恐すぎ! あおり運転男が大暴走『アオラレ』【歴代アオラレ映画付き】

映画

【アオッてんじゃねえ! 歴代アオラレ映画を振り返る「アオラレ映画図鑑」】

 誰もが身に覚えのある不安、心当たりがある過ちを積み重ね、共感度の高いサスペンス展開へと観客を巻き込む「アオラレ映画」を大特集。動く密室である車内の安心感から生まれる一瞬の油断が、予期せぬトラブルを招く。路上は危険がいっぱいだ!

★『激突!』(1971)
 ノロノロ運転のタンクローリーを追い越した乗用車のドライバーを襲う、極限のアオラレ体験。無人の一本道、顔を見せない狂気の運転手、不条理な設定と小気味よい語り口。シンプルにして王道。スティーヴン・スピルバーグ監督が当時25歳で撮りあげた大傑作。

★『悪魔の追跡』(1975)
 テキサス郊外をキャンピングカーで旅する2組の夫婦。だが、深夜の荒地で悪魔崇拝者たちの生贄(いけにえ)の儀式を目撃したことで、気ままな休暇は一転、決死の逃走劇に。行く先々で出会う人々が全員「悪魔派」に見えてくる展開にゾクッと戦慄。

★『ザ・カー』(1977)
 突然、のどかな田舎町に出現した黒塗りの悪魔の車。サイクリングの男女を跳ね、子どもを追い回し、自ら横転して警察車両を押し潰す。侮辱の言葉であおった女教師の自宅に突っ込み、彼女をひき殺す豪快なショックシーンも登場。

★『ロードゲーム』(1981)
 オーストラリアの広大な原野を飛ばす長距離トラック運転手と、女性ばかりを狙う連続バラバラ殺人鬼の知恵比べの死闘。スリラーの神様、アルフレッド・ヒッチコックを崇拝する鬼才リチャード・フランクリンの代表作。

★『クリスティーン』(1983)
 さえない男子高校生がガレージセールで見つけた、廃車寸前のクラシックカー。入魂の修理で新車同然に甦ったその車は、嫉妬深い魔性の怪物だった。少年と自分を傷つけた相手をどこまでも追い、車体をボロボロにしてひき殺す執念が恐ろしい。

★『クジョー』(1983)
 町外れの自動車工場で飼われているセントバーナードが狂犬病に感染。真夏の炎天下、敷地内で故障した車に取り残された母と幼い少年を襲う。病に苦しむ大型犬の虚(うつ)ろな目と、『アオラレ』のラッセル・クロウの捨て鉢な表情はどこか似ている?

★『ヒッチャー』(1986)
 土砂降りの夜道で謎の男を車に乗せた青年。次第に病的な素顔をのぞかせる男を車外に叩きだすが、それは恐怖の序章でしかなかった。ゆがんだほほ笑みを浮かべ、青年につきまとう粘着殺人鬼=ルトガー・ハウアーの鬼畜ぶりは忘れ難い。

★『ブレーキ・ダウン』(1997)
 長距離ドライブ中に砂漠で車が故障、立ち往生した夫婦。運良く通りがかったトラックに乗り、修理屋を呼びに行った妻はそのまま失踪。孤立無援の見知らぬ土地で、取り残された夫の執念の追跡が始まる。90年代版『激突!』と評価も高い一本。

★『ロードキラー』(2001)
 こちらは『激突!』の青春スリラー版。自動車事故で急逝した人気俳優ポール・ウォーカーふんする青年とその兄が、帰省ドライブの退屈しのぎにからかったトラック運転手に延々とつきまとわれる。脚本・製作はハリウッドのヒットメイカー、J・J・エイブラムス。

★『ジーパーズ・クリーパーズ』(2001)
 春休み休暇で実家に戻る道中、騒々しい警笛を鳴らす不気味なトラックにアオラレた姉弟。車を運転していたのはなんと、人食いモンスターだった。どこに逃げても追いかけてくるあおり怪人の恐怖を、都市伝説の謎と絡めたユニークな一篇。

★『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007)
 カーアクションの名作『バニシング・ポイント』を愛する映画のスタントウーマンと、改造車で殺人を繰り返すサイコ男の一騎打ち! ボンネットに女性を乗せたまま、猛スピードで展開するアオラレ追跡バトルは血がたぎる興奮度マックスの名場面。

★『ロード・インフェルノ』(2019)
 渋滞を招く低速走行車をついあおったら、相手の運転手は超サイコパス! 害虫駆除薬の噴霧器を凶器にする異常者につけ狙われた一家を描く、オランダ製スリラー。ハリウッド映画とはひと味違う、辛辣(しんらつ)な風刺とパンチの利いた過激な暴力描写がコワい。

(文:山崎圭司)

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