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北村匠海 “どっちつかず”と言われない「芝居と音楽の両立」へ 自身のキャリアへの思い

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■ “どっちつかず”と言われない「芝居と音楽の両立」へ 自身のキャリアへの思い



 本作は、世代を超えて“思いをつなぐ”というテーマも含んでいる。北村自身も、共演した阿部寛らベテラン俳優たちから、多くのことを学んだと語っていたが、どんな思いを受けとり、それを未来に生かしていこうと思っているのだろうか。

 「阿部さんと初めて親子役でご一緒して、とにかくこの『とんび』という作品を愛する気持ちの強さを感じました。現場で大黒柱として立たれている阿部さんにはたくさん支えていただき、その大きさには驚きとともに、非常に刺激を受けました」と撮影を振り返ると「僕自身も、今後のことでいろいろと考えることが多かったです」と実りが多かったことを明かす。

 一方、「まだ24歳ですが、最近は自分より年齢が若い子ともご一緒する機会が増えました」と明かす北村。年下世代から相談を受ける機会も増えたという。「僕は芝居と音楽(※ダンスロックバンドDISH//としても活動中)の両方をやっていますが、後輩から『いろいろやりたいことがあるのですが、どうしたらいいでしょうか』と質問されることもあるんです。僕自身も『どっちつかずになってしまう危険性があるから、どちらかに絞ったら?』とアドバイスをいただくこともあります。事務所の中でどっちもフルフルでやっている方があまりいないので、いろいろ試行錯誤だと思うのですが、今っていろいろなことを経験していい時代だし、それを行動に移しても大丈夫な時代だと思うんです」と自身のキャリアへの思いを口にする。

 「芝居と音楽を両立する道を確立したいんです」と意気込む北村。「どちらかの休業を発表したら、『あいつ限界が来たんだな』と思ってもらえれば」とちゃめっけたっぷりに笑ったが、その言葉とは裏腹に、北村の視線からはどこまでも突っ走る気持ちでいる唯一無二の思いが感じられた。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)

 映画『とんび』は全国公開中。

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