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斎藤工「今の世の中に必要なのは“ホスピタリティ”」 妊娠する男性役を演じて

映画

■今の世の中に必要なのは“ホスピタリティ”

 斎藤は、これまでに監督を務めた作品の撮影現場に、ベビーシッターを手配し、託児所を設け、スタッフたちが子どもを連れてこられる環境を整えていることでも知られる。女性の働き方にも高い関心を持ち、率先して行動している斎藤だが、本作の撮影を通し、妊娠・出産、子育てに対しての意識もさらに大きく変わったという。


 「やはり、社会の目、ホスピタリティが足りていないことを改めて感じました。自分も、妊婦さんに対し『迷惑だったらどうしよう、断られたらどうしよう』という思いが先立ってしまうこともありましたが、そこにもうひとつの命があることを、社会全体で、すなわち個人個人がもっと考え、ホスピタリティを掲げていかなければならないと思います」とその思いを語る。

 「新生児に対するサポートはもっと豊かになって欲しいと思いますし、このコロナ禍でニューノーマルに気付く機会があったことで、お子さんをどういう場所で育てるかの選択肢も増えてきていると思います。そうした選択肢がたくさん持てる時代になってほしいと思います」。

■隠れていた人間性が出たときに人は変われる

 ところで、本作の桧山は妊娠をきっかけに、人生が大きく変わっていく。そこで、斎藤に「人生が変わったと思う出来事」を尋ねると、「普段は自分で自分をコントロールしているつもりでも、まさかの事態に遭遇した時、隠れていた人間性が出てしまうんですよね」とほほ笑む。「昔、お付き合いしていたガールフレンドと遊園地に行って、かなりの高さから上下するアトラクションに乗ったんです。当時は若かったので、手を握り合って乗っていたのですが、(乗り物が)落下した瞬間に、お互いを支えるようにつないでいた手を思わずパッと離してしまって(笑)。自分の本性が出たなと、笑ってしまいました。僕にはすてきな思い出です」とほほ笑ましいエピソードを明かしてくれた。


 大なり小なりそのような経験を積み重ね、「思いがけない時に出る自分の素直なリアクションに落胆しながらも、それを受け入れることで酸いも甘いも知って成長していく」ということを学んだという斎藤。「もちろん、大きな影響を受けた数々の作品と出会えたことや、監督業をさせていただいたことなど、大きな転機はこれまでにもたくさんあり、それによって人生が変わったことを感じてきました。そして、これからも、(自分自身が成長するため)変化し続けていかなければいけないと思っています」と先を見据える。斎藤の目に映る“この先”に期待し、その姿を追い続けていきたい。(文:嶋田真己 写真:松林満美)

 Netflixとテレビ東京の共同企画・製作のNetflixシリーズ『ヒヤマケンタロウの妊娠』は全世界独占配信中。

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