櫻井海音、素顔は負けず嫌い 木村拓哉との共演から刺激
“Kaito”としてバンド『インナージャーニー』のドラムとして活動しながら、20歳の節目の年に“櫻井海音”として役者業を本格始動させた。バラエティ番組『王様のブランチ』(TBS系)にもレギュラー出演するなど、タレント業にも意欲的だ。
次々と扉を開いている櫻井だが、新たな世界に飛び込むときには「もちろん怖いけれど、やらないことには何事も始まらない」という気持ちで挑んでいると明かす。「新しいことに不安や恐怖は付き物なので、まずは何も考えないで飛び込んでみる。食わず嫌いをしても良くないし、やってみたら絶対に楽しいものが見つけられると思っています。今回の舞台も歴史のあるシリーズで、出て得られるものは必ず大きいものになるはず。“楽しい、面白い”と思えればそこには成長があるし、成長していけば面白いことが増えていく。そういう連鎖があると思っています」とキッパリ。
「もともと役者志望ではなかった」という彼が役者業を始めた際も、その思い切りの良さを発動させたそうで、「コロナ禍でバンドとしてのライブができなくなってしまって。そのタイミングで役者業のオファーを頂きました。役者志望ではなかったけれど、“まずはやってみよう”と思って始めたことが、今では楽しく向き合えるものになって、周囲の人にも認めてもらえるような仕事になった。人生は何があるか分からないし、飛び込めば何か見つかるものだなと思っています。僕の人生は、圧倒的にそういったことが多いです」と語る。
思い切って飛び込んだ先で必ず楽しみを見つけられるのは、彼がそこにたゆまぬ努力を注ぎ込んでいるからだ。櫻井は「なんでも、いい加減にやるのが嫌なんです」とにっこり。「小さな頃から、とにかく負けず嫌いで。友達とゲームをしていても、勝つまでやる(笑)。できないことがあるのも嫌だし、やるならば完璧に近づけたい。そのためにも一つ一つ、しっかりと向き合っていきたいです。お芝居を始めたときも、できない自分が悔しくて、それを原動力にやり始めたところもあります」と自身の性格を分析。
穏やかな笑顔の裏側に、確かな情熱を秘めている。「頑固なんですよね」と口火を切り、「できないことを克服するために努力をするのも、大好きです。小さな頃からずっとサッカーをやっていたんですが、そこでバチバチに鍛えられてきた影響も大きいかもしれません。今の時代とは逆行しているかもしれませんが、なあなあにしたり、甘えたくないタイプなんです」と没頭型の性格もなんとも魅力的だ。