中川翔子、「しょこたんって、何の人?」の問いに悩んだ過去も…マルチに活動し続けた20年「全部があっての私」
――漫画やアニメ、特撮、カンフーなど、趣味も広く、お仕事も歌、声優、お芝居、MCなどと幅広いですが、多趣味・多才ゆえの悩みや難しさはありませんか。
中川:難しいのは、忙しいと、どうしてもインプットができないことですね。そこは犠牲にした部分だと思っていたので、今はプライベートも休みを死守して、ただボーッと過ごすのではなく、どこかに出かけるとか、本を読むとかに注ぐようにはしています。
実は30代になったときに、1本に絞った方が生き残れるんじゃないかみたいな会議を、事務所の人が開いたこともあったんです。でも、結果、今もYouTubeを週3回更新したり、TVのオファーが増えたり、やることが増えましたね。
――マルチに活躍されていますが、今、「しょこたんって何の人?」とあえて聞かれたら、どう答えますか。
中川:以前は「しょこたんって、何の人なの?」と初対面の人に聞かれることが多かったんです。それで、中途半端でダメなのかなと思ったこともありますが、逆に今はそれがありがたいし、光栄なことだなと思っています。その人によって私に抱く印象も違うし、「実はこんなこともやっているんだ」みたいに後で知ってもらえることもあるかもしれないし。たぶん歌だけだったら消えていたし、バラエティだけでも消えていたし、全部が木の幹みたいに栄養になって分かれていって、星座みたいにつながって。全部があっての私だったと思うので、これで良かったと思える人生にしたいですね。(取材・文:田幸和歌子 写真:ヨシダヤスシ)
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