『ジュラシック・ワールド』コリン・トレボロウ監督、大作シリーズ継承のポイントは“バランス” 『スター・ウォーズ』の教訓も
さかのぼれば、『ジュラシック・パーク』が公開された1993年は、まだ少年だったトレボロウ監督。まさかこんな大作を背負う監督に上り詰めるとは思っていなかっただろう。そんな彼が、今、まさにシリーズの幕引きを担い、ここにいるわけだが、改めてファンが大勢いるフランチャイズ映画の難しさ、楽しさ、醍醐味を聞いてみた。
「これは、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の時にも感じたことですが、長く愛される大作シリーズを継承する場合、一番難しいのは、“バランス”ですね。本シリーズで言えば、あくまでも『ジュラシック・パーク』ファンという方もいらっしゃるし、単純に恐竜が人類に襲いかかるのを観るのが好きだという娯楽派の方もいる。もちろん、原作者マイケル・クライトンのファンもいて、科学やテクノロジーをものすごく重視する方もいる。同時にお子さんにも観ていただきたい…とか、いろんな思いがあるので、とにかくそこのバランスをどうとるのか、その力量が問われるのは確か」。
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』メイキング (C)2022 Universal Studios and Amblin Entertainment. All Rights Reserved
さまざまな意見や要素を混ぜ合わせながら制作した本作も苦労の連続だったようだが、最後は、「大多数のジュラシック・ファンに気に入っていただける仕上がりになったはず」と力強く自信を覗かせていた。(取材・文・写真:坂田正樹)
映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は公開中。