海老蔵長女・市川ぼたん、強くて優しい女性に憧れ 自身の武器は「納得できるまでやろうとするところ」
市川海老蔵の娘で日本舞踊家の市川ぼたんが、ワーナー・アニメーション・グループ(WAG)の最新作『DC がんばれ!スーパーペット』の日本語吹き替え版で声優初挑戦を果たした。突然スーパーパワーを手に入れてしまったペットたちの活躍を描く物語で、ぼたんは“スーパーペット”たちの前に立ちはだかる最強の敵・子猫ウィスカーズ役をキュートに演じている。「ドキドキしました!」というぼたんが初挑戦の感想や父からのアドバイス、「強くて優しい女性に憧れます」と理想の女性像までを語った。
【写真】11歳になった市川ぼたん、初めての取材対応とは思えないしっかりした受け答え
■お父さんがくれたアドバイスが「勇気になった」
「お話を頂いたときは、本当にびっくりしました!」とつぶらな瞳をキラキラとさせながら、オファーの瞬間を振り返ったぼたん。「今までアニメを観ながら、“声優さんってすごいな”と憧れていたので、今回のようなお仕事をやらせていただけてとてもうれしかったです」と胸を膨らませながらも、「初めての挑戦だったので、ドキドキして“どのようにしたらいいのだろう”と不安もたくさんありました」と吐露。そんな時に大きな支えとなったのが、父である海老蔵の存在だと打ち明ける。
「お父さんにもたくさん相談しました。お父さんは“ウィスカーズはかわいらしいけれど強いという、難しい役柄だね”と印象を話していました。お父さんも声優はやったことがないので、“僕も少し不安だけど、頑張ろう”といろいろ教えてくれて、それが私にとって勇気になりました。お父さんは毎日忙しいのですが、そんな中でも私の演技を見てくれて、“ここはこうしたほうがいいかな?”とアドバイスもくれました。弟もたくさん励ましてくれました」と家族の応援を力にしながら、あざとかわいい子猫のウィスカーズについて「たくさん考えて、調べて、家でもたくさん練習しました」と努力を重ねたという。
映画『DC がんばれ!スーパーペット』では敵役のあざとかわいい子猫・ウィスカーズを演じる (C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM &(C)DC
■市川ぼたんの“武器”は粘り強さ 原動力は「お客様に喜んでもらいたい」という情熱
ぼたんが演じたのは、世界征服を狙う子猫・ウィスカーズ。演じる上では「とにかくかわいいこと」を意識したそうで、「私が思う“かわいい”は、ほっこり、ほわっとしている感じ。お父さんや弟にも“かわいいって、どういうことだろう?”と聞いてみましたが、やはりそれも人それぞれなので、難しいなと思いました」と苦笑い。「とにかく、自分が納得するまでやるしかない。『DC がんばれ!スーパーペット』では、自分のできることを目いっぱいに出し切ったと思っています」と常に全力を注ぐのが“ぼたん流”だ。
今年の7月に11歳の誕生日を迎えたぼたんだが、対峙(たいじ)してみて気付くのは、愛らしいほほ笑みの裏側に驚くほどのストイックさを秘めていること。空を飛べるスーパードッグのクリプトや、体の大きさを変幻自在に操ることができるブタのPBなど、武器となるあらゆるスーパーパワーを持ったペットが登場する映画にちなみ「自分の武器は?」と聞いてみると、「なんだろう…」と思案しながら「自分のやることになかなか納得ができなくて、納得できるまでやろうとするところ。それは武器かもしれません」とはにかみ笑顔を見せた。
「お父さんにも、“自分にそんなに厳しくしないで、もうちょっと甘やかしてもいいかもね?”と言われます。7月に踊らせていただいた『雪月花三景 仲国』も、なかなか自分では納得がいかなくて。お稽古では思う通りにできなくて、泣いてしまうこともありました。納得できるまでやって、お客様に喜んでほしいという気持ちが強いです」と向上心をあふれさせ、「お客様から拍手を頂いた時は、緊張した気持ちもやわらかくなって、とてもうれしいです。大変なことがあっても、もっと頑張ろうと思えます」と観客の反応が何よりの原動力になるという。一方で欲しいスーパーパワーは「瞬間移動です!」とコメント。「自転車に乗っている時など、“あれを持ってくればよかったな”と思うことがあります。そういう時にパッと家に取りに戻れたらいいな」と等身大の素顔もなんとも魅力的だ。