福山雅治&柴咲コウ&北村一輝、9年ぶりの再会で感じた“緊張”と“信頼”
関連 :
――「ガリレオ」シリーズでは、福山さんと柴咲さんのユニット、KOH+が手掛ける主題歌も欠かせない存在です。今回の「ヒトツボシ」もとても切なくてすてきな曲でした。第一印象はいかがでしたか?
柴咲:当然初めて聞く曲なんですけど、どこかノスタルジーというか懐かしさというか、昔を思い出すような気配を感じる不思議な魅力のある曲でした。
北村:もう最高ですよ、KOH+。誰よりも感動している自信があるくらいに聞き込んでます。ささる歌詞もいっぱいあって、劇中に出てくる商店街のみんなのつらいい気持ちがすごく伝わってきて、朝から号泣してますもん。いつでも泣けます。
福山:ありがとうございます。劇場版『容疑者xの献身』の主題歌である「最愛」が今も深くささっている昨今なんですよね?
北村:そうなんです。「最愛」は石神(編集部注:『容疑者xの献身』に登場した堤真一が演じたキャラクター)の気持ちがほんとによく分かってね…。「ヒトツボシ」は、商店街の人たちに会って気持ちが分かりすぎちゃってるから、まだ生々しくて。
福山:歌が旅立っていけばいくほど、リスナーの人生との関わり方がより深くなっていって、リスナー自身の人生の歌になってゆく。歌がひとり歩きするっていうのはそういう状態なので、北村さんと「最愛」の関係は、今そういう状態になっているんでしょうね。
北村:はい、今はもう僕の歌になってます。なんなら、僕が作った歌くらいになってますもん。
柴咲:なんでやねん!(笑)
福山:(笑)。僕の歌になるっていうのは、まさに送り出す側が一番望んでいることで。リスナー側が“これは僕のために歌ってくれているんじゃないか、会ったこともないのになんでこんなに分かるんだろう”っていうのが、楽曲にとって一番幸せな終着駅なんですよね。