福山雅治&柴咲コウ&北村一輝、9年ぶりの再会で感じた“緊張”と“信頼”
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歌手・俳優の福山雅治が主演を務める「ガリレオ」シリーズの劇場版第3弾『沈黙のパレード』。9年ぶりの新作となる本作は、福山、柴咲コウ、北村一輝のトリオが復活することも大きな話題を集めている。事件の真相解決はもちろん、3人の関係性の変化も大きな見どころとなる本作公開を前に3人に話を聞くと、2007年のドラマスタートから15年の歴史で築かれた、お互いへの絶大なる信頼が感じられるトークが展開された。
【写真】チームワークの良さが伝わる! 最高の笑顔を見せる福山雅治&柴咲コウ&北村一輝
■柴咲「湯川先生との再会シーンは緊張」
東野圭吾による累計1500万部突破の人気シリーズの最新作を映画化する本作。不可思議な事件を科学的な検証と推理で見事解決していく天才物理学者・湯川学(福山)が、旧知の警視庁捜査一課の刑事・内海薫(柴咲)、大学時代の同期で内海の先輩刑事・草薙俊平(北村)と共に、ある街で起きた悲しく切ない事件と対峙(たいじ)する姿を描く。
――はじめに、9年ぶりの劇場版で、湯川・薫・草薙という3人が顔をそろえるというお話を聞かれた時のお気持ちを教えてください。
福山:僕は、原作が発表された時に「これは…、そう…、映像化、ですよね」と(笑)。そういうつもりで勝手に気持ちは構えていたので、(映画化されて)よかったなと思っています。そのワクワク感はもちろんあったんですけど、久々にみんなに会える!という思いと、どこか地続きというか当たり前のこととして、また3人で会えると思っていました。ただ、SNS上などで、「あ、3人が見れるんだ!」っていう声があって、その反応がうれしかったですね。こんなに待っててくれたんだなと。
柴咲:一度描かれたシリーズのストーリーやキャラクターというのは、自分の中にそこはかとなく根付いているような感じなんです。完全に捨てきって、離脱しているわけではなくて、呼び戻されるというか…。そして、やると決まった時点で、どこか心の中や頭の片隅で、この9年どうやって生きてたのかな、きっと仕事ではこうだったろうし、アメリカからいつ帰ってきたのかな…と考え始めるんです。そういうのが積み重なったうえでのクランクインだったりするので、途切れてたっていう感覚でもないんですよね。
北村:原作でも、湯川だったり、薫だったり、草薙だったり、少しずつ年を重ね、きちんと成長して描かれていることもあり、とても入りやすかったですね。「ガリレオ」の最初の印象はこの2人だから、落ち着くというか安心感もありました。
――それでは、撮影が始まってすぐに3人の空気感は取り戻せた感じでしたでしょうか?
柴咲:私は久しぶりに湯川先生に会うし、久しぶりに福山さんにも会うし、“緊張しちゃったー”って思った(笑)。
福山:柴咲さんは緊張してるふうになかなか見られないでしょ?(笑)。でも久しぶりに薫とファミレスで会うシーンは印象的でしたね。テイクを重ねながら少しずつお互いに手ごたえを感じて、“ばっちりだな。さすが、柴咲コウ、内海薫だな”って僕は思っていたんですけど。柴咲さんが「大丈夫だったかな~、大丈夫だったかな~」ってぶつぶつ言いながら帰って行く、小さな背中が愛おしかったです(笑)。
柴咲・北村:(笑)
柴咲:あのシーンはずっと対面しての撮影だったんですけど、福山さんもいろいろ長セリフがあって大変だろうに、他愛のない話をしてずーっとケアしてくれるんですよ。私はこう(他は見えない様子に)なっているのに、“余裕だな~、さすが湯川先生だな”って思ってました。
福山:いやいやいや…。
――北村さんにとって、お2人との久々のお芝居はいかがでしたか?
北村:(2人とも)緊張感を持たせる感じではないのですよ。自分のペースがそれぞれにある感じで、人にどうこうという感じではないので、すごく入りやすかったですね。僕はこの組自体にとても信頼感を持っていて、すべてにおいて安心した、いい状態で入れました。
福山:北村さんは現場をすごく明るくしてくれるんです。
柴咲:入ってきただけで華やかになるんですよね。今回の作品のファーストショットで、草薙が「よっ!」って会議室に入ってくる、あのままな感じで。
北村:僕、普段軽いんです。
福山:いや、“軽やか”です。
北村:あ、そっちの言葉でお願いします(笑)。