福山雅治&柴咲コウ&北村一輝、9年ぶりの再会で感じた“緊張”と“信頼”
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――今回の作品では、タイトルにもある“沈黙”がキーワードな印象があります。皆さんにとって、“沈黙”という言葉からはどんなイメージが思い浮かびますか?
福山:ん~。時と場合によりますけどね。“沈黙は金”という言葉があるようにしゃべらないことがいい時もあるし…。日常生活でいえば、沈黙が気にならない人、一緒にいてしゃべんなくても平気な人とは気が合うんだなっていう思いはありますかね。翻って仕事ってなると、沈黙はダメで、言葉を尽くしてちゃんと説明しないといけないなって思いますし…(柴咲、大きくうなずく)。今日は取材で1日しゃべってますから、そろそろ沈黙したい気持ちもありますけど(笑)。
柴咲:(笑)。人生一回きりって考えたら、せっかくコミュニケーション手段を持っているのだから、意思疎通を図るためにも相手とちゃんと話してコミュニケーションをとったほうがいいですよね。それがすれ違いを招いたとしても、やっぱり、発言する、意見を言うということで社会が作られていくと思うから、私はやっぱり話す、議論するっていうほうに一票!(笑)。
福山:おっしゃる通りで、サイレント・マジョリティって言葉があるように、“物言わぬ多数派”も存在してますもんね。世間の判断はその“言葉なき民意”っていうものに忖度(そんたく)しておかしくなってしまうこともあるので、発言する、参加するっていうのは社会生活において重要なんだろうなって、ここ最近のニュースを見ていてもそう感じますよね。
――北村さんはいかがですか?
北村:僕はもう“沈黙知らず”と言っても過言じゃないくらい、ずっとしゃべってますから。沈黙というものを多少取り入れたほうがいいのではないかと。
福山:いやいやいや(笑)。軽やかな北村さんのトークで現場が明るくなってますから。
北村:僕が沈黙するのはお腹がすいてる時ですね。急に黙るからすぐに分かると言われますね(笑)。
柴咲:分かりやすい!(笑)
(取材・文:編集部 写真:高野広美)
映画『沈黙のパレード』は公開中。