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小芝風花「意外と豆腐メンタルなんです」 エゴサは「かなり減りました」

映画

■デビュー10周年! 「周りの人にすごく恵まれるんです」

 2012年のドラマ『息もできない夏』で俳優デビューしてから10年の歩みの中では、映画、ドラマ、舞台にと活躍の場をぐんぐんと広げ、力強くその道を突き進んできた小芝。今年は主演ドラマ『妖怪シェアハウス』の映画化も叶い、くるくると変わる表情で観客を魅了したことも記憶に新しい。ネガティブな一面もあるという小芝だが、彼女に力を与えているのは、一緒にものづくりをしている人々の存在だという。

 小芝は「私には一つ、幸せなことがあって」とはにかみながら、「周りの人にすごく恵まれるんです」とにっこり。「撮影中にスタッフさんや共演者の方々と、“もっとこうしたら面白くなるかも!”とわちゃわちゃと話し合いながら作品に臨んでいる時間が、ものすごく好きです。もちろん“自分にこの役をまっとうできるだろうか”と不安に感じたりもしますが、みんなで一生懸命に作品に打ち込んでいると、“恥ずかしい”とか“こんな顔をしたらどう思われるだろう”といった感覚もなくなって、“もっといろいろなことができる”と力が湧いてくる。私が壁を乗り越えていけるのは、大好きな人たちと、大好きな時間を過ごしているからだと思います」と清々しく語る。


 『貞子DX』で小芝は、貞子の呪いに立ち向かうIQ200の天才大学院生・一条文華を演じ、クールな中にも家族への愛情をにじませる女性として、また新たな一面を見せている。

 「文華は冷静沈着で、“冷たい印象を与えるような役なのかな”と思って現場に入りましたが、現場では木村(ひさし)監督がいろいろとセリフや動きを足してくださって。台本を読んでいた時よりもずっと、親近感の湧くようなキャラクターになっていったように感じています。自分の想像していた文華から変化していく過程では不安もありましたが、文華に人間味がプラスされたことによって、映画を観てくださる方にとっても共感を寄せられるようなキャラクターになったはず。貞子と対峙するときの文華の恐怖も、きっと身近に感じていただけると思います」としみじみ語った。

■転機は朝ドラ『あさが来た』

 俳優業の醍醐味をたっぷりと感じている小芝だが、デビューから10年における転機として、波瑠扮したヒロインの娘役を演じた2016年のNHK連続テレビ小説『あさが来た』をあげた。

 「同じ役の20年間を演じさせていただきました。そういったことができるのも、朝ドラならではのことですよね。“この人はこういう出来事があったから、こうやって成長していくんだ”と考えられたり、“この二人は親子だな”と思ってもらうために(劇中の)お母ちゃんの言い回しを真似てセリフを言ってみたり、監督といろいろな話し合いをしたこともとても勉強になりました。またたくさんの方々に知っていただくきっかけにもなりましたし、『あさが来た』に携わっていた方々からはその後も二度三度とお声がけをいただき、そこからいろいろなお仕事へと広がっていったなと感じています。“また小芝と仕事をしたい”と思ってもらえたんだと感じられたことは、私にとってすごく大きな喜びになりました」。


 どんな質問にも輝くような笑顔で、素直かつ、心のこもった答えが返ってくる。仕事のモットーは「なるべくコミュニケーションを取って、私も楽しくお仕事をして、一緒にお仕事した方にも“楽しい”と思ってもらえたら、本当にうれしいです」と語った小芝。「これからも、どんなに大変な撮影でも“今日、やりましたね!”と周囲の皆さんと手応えを感じたり、笑い合える瞬間を大事にしていきたいです」と声を弾ませていた。(取材・文:成田おり枝 写真:小川遼)

 映画『貞子DX』は、10月28日より全国公開。

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