小芝風花「意外と豆腐メンタルなんです」 エゴサは「かなり減りました」
世界的ホラーアイコン“貞子”シリーズの最新作『貞子DX』で本格ホラー映画に初挑戦した小芝風花。ハツラツとした笑顔も魅力的で、次々と活躍の場を広げている彼女だが、「意外と豆腐メンタルなんです。エゴサーチをして落ち込んだり…」と告白する。デビュー10周年を迎えた小芝が、転機となった出会いや、一歩踏み出す原動力について語った。
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■貞子とご対面「会えてよかったです!」
怖いものは「苦手なんです」と大きな笑顔で素直に語った小芝。今回チャレンジしたのは、映画『リング』(1998)でテレビ画面からはい出る姿で大きな衝撃を与えて以来、国内外で高い認知度を誇る“貞子”シリーズの最新作だ。「怖がりの、見たがり。家族はホラー好きなので、よくDVDを借りてきていて。『リング』も観ていましたね。私はそれを、指のすき間からそっと観る感じで…」とお茶目にほほ笑む。
とはいえオファーが舞い込み、「“貞子”シリーズのお話を頂けるなんて、ものすごく光栄ですし、とてもうれしかったです」と大喜び。「“現場にお塩を持って行ったほうがいいのかな”とかいろいろと心配していたのですが、現場は毎日穏やかに、楽しく進んで。平和に撮影をしていました」と楽しそうに振り返るが、とりわけ気になるのは“貞子との対面”の瞬間だ。
小芝は「会えてよかったです!」と声を大にし、「貞子を演じている方の動きが、本当にものすごく怖いんです。井戸からはい上がってくるシーンや、落ちるシーンも拝見していたのですが、その動きもまさに貞子!という感じ。高いところから落ちそうになったときに、普通は本能的に自分の身体を守ろうとするものですよね。貞子役の方はそういった動作がまったくなくて、間近でも“生きている人”には見えないような動きをするんです。とても感動しました」と貞子との共演も、特別な時間になった様子だ。
■エゴサで落ち込む…「意外と豆腐メンタル」
本作における“貞子の呪い”は、ビデオを介して拡散されるのではなく、現代社会に適応してSNSによって瞬く間に拡散されていく。あらゆる情報を得られる一方、不確かな情報に振り回されてしまうこともあるなどSNSの危うさも見えてくるが、小芝自身はどのようにSNSと付き合っているだろうか。
小芝は「もともとSNSに疎いほうで、芸能界に入るまではまったくやっていなかった」そうだが、「芸能活動をさせていただく中で、やっぱり人の意見が気になってしまってチェックするようになった」のだという。さらに「でもきっと、向いていないのかもしれません。意外と豆腐メンタルなので」と告白する。
もちろん出演作のアピールなどに活用することもあり、ファンからの応援の声も「とてもうれしい」と切り出しつつ、「10個のコメントがあったとして、9個はうれしいものでも、その内のひとつにマイナスなことが書いてあったりすると、ずーんと落ち込んでしまったり。例えば“かわいくない”というものだとしたら、“そうだよな、人それぞれ好みがあるもんな”と思えるし、ミスを犯してしまったことに対して何か言われたとしたら、“反省しなきゃな”と思うのですが、まったく事実ではないことや、身に覚えのないことを言われていたりすると、“そんなことないのにな”と落ち込んだ気持ちがどんどん溜まっていってしまって、やるせなくなってしまったり…」と苦笑い。
「一時期はよくエゴサーチをしていたのですが、今はかなり減りました。ほどほどにしています。SNSと、いい距離を保つことが大事なのかもしれません。なるべく自分から傷つきに行くようなことはせず、応援してくださる方々の温かい、愛のある声を大切にしたいなと思っています」と心を込める。