新海誠新作ヒロイン・原菜乃華の素顔「ネガティブな性格は短所で長所」
――幼少期から芸能活動をされている原さん。オーディションやステージ度胸があるタイプでしょうか。
原:全然です! 私は度胸がないほうで、オーディションの日は朝ご飯も、のどを通らないくらいです(笑)。新海監督の作品は私も大好きだったので、それだけにとても緊張しましたが「どうせ受からないんだから! やってやろう!」と思えたことが良かったのかなと感じています。オーディション前はいろいろと案を練ったり、台本に書き込んだりしているうちに、「どれも違う…」と思ってしまったり。考えに考えた末に、落ち込むという(笑)。「ここまで考えたんだから、落ちたらそれはしょうがない」と気持ちを切り替えて、いつもオーディションに臨んでいます。
――演じられた鈴芽は、思い切りの良さや前進力のある女の子です。ご自身との共通点はありますか?
原:私自身は考えてから行動しないと不安で仕方がないタイプで、ネガティブで心配性な性格なんです。鈴芽ちゃんと似ているなと思うところは、実はなくて…。アフレコ期間も不安でいっぱいだったんですが、彼女の思い切りの良さや勇気の持ち方、良くも悪くも突っ走ってしまうところに、ものすごく背中を押してもらっていました。鈴芽ちゃんから、たくさん力をもらったと思っています。
――ネガティブな性格とのことですが、真面目で責任感が強いからこそ考えすぎてしまうのかもしれません。
原:ネガティブな性格は短所でもあり、長所でもあるなと思っています。だからこそたくさん準備や練習をするし、そうしていないと不安です。それが良い方向に働くといいなと思っています。
――そういった一途さは、鈴芽とも重なるものだと感じます。鈴芽を演じ切って、新海監督からもらった言葉で印象的だったものがあれば教えてください。
原:新海監督は「菜乃華さんに鈴芽役を担ってもらえて、本当に良かった」と言ってくださいました。その言葉は、一生忘れないだろうなと思います。ものすごくうれしかったです!