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水瀬いのり、理想の生きものは“クラゲ” なるほどなその真意とは

映画

■私にとって“クラゲ”は理想の生きもの

 昨今、声優の活躍の場は、アニメや映画、テレビ、ゲームなどのアテレコだけにとどまらず、今回のような映画のナレーターやテレビ番組のMC、ラジオのパーソナリティーを務めたり、アーティストとして音楽ライブを開催したり、時にはモデル、女優業にも領域を広げたりと、その活動は多岐にわたる。マルチに活躍する水瀬もその一人だが、「もちろん、時代とともに多様なお仕事が求められていることは感じていますが、あくまでも“声優”という本業があればこそ、と思っています」ときっぱり。「本来、裏方のお仕事ではありますが、いろんな活動を通して、声優というものをもっともっと身近に感じていただければ…その一心で日々いろんなことに挑戦させていただいています」と強調する。


 では、声優を軸にさまざまな活動をしていく中で、ブレない自分を保っていくために水瀬が大切にしていることは何なのか。「私は、その時々の感覚で現場と向き合うようにしています。実はデビューしたての頃は真逆で、頭の中で入念にプランニングして現場に行くタイプだったんですが、あるお仕事で、準備したものが『そうじゃない』とディレクターに言われた時にすごくテンパってしまったことがあったんです。その時に、『私は考えを固めてしまうとそれを崩すことができない』ということを学び、それからは何も決めずに現場に入り、その時に言われたことをヒントに作っていくスタイルに変えました」と明かす。フラットな状態で仕事に臨んだ方が性格に合っている…そのことがわかってからは、どんな現場でも自分らしくいられるようになり、パニックになることはなくなったと述懐する。


 そんな自分を人間以外の生きものに例えると、願望も込めて“クラゲ”だという水瀬。「自ら発光することもできますし、何か光を当てると何色にでも染まることもできる…クラゲって、演者としての理想像でもあるんですよね。フワフワと体の力は抜けているけれど、自然体でいることが絵になってしまう。どこか唯一無二の存在感があり、美しく優雅な姿は私の憧れでもある。夢は“クラゲ”のように生きることですね」。声優を軸にさまざまなフィールドで輝きを放つ水瀬らしい発想に、彼女が多くのファンを惹きつける魅力の根源を垣間見たような気がした。(取材・文:坂田正樹 写真:小川遼)

 映画『日本列島生きもの超伝説 劇場版ダーウィンが来た!』は、2月3日より全国公開。

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