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有村架純が30歳に 仕事に生きた20代 「自分の幸せもそろそろ考えてもいいのかな」

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有村架純
有村架純 クランクイン! 写真:上野留加

 2010年に女優デビューして以来、『映画 ビリギャル』や連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)、『前科者』など誠実な歩みを続けながら、あらゆる作品で人々の心を動かしてきた有村架純。安田弘之の同名漫画を映像化したNetflix映画『ちひろさん』では、主人公の軽やかさと鋭さを体現してさらなる新境地を開いている。今年2月には30歳という人生の節目を迎えた有村だが、「自分自身の幸せもそろそろ考えていいのかな」とにっこり。仕事に生きた20代を振り返りながら、30代の展望を語った。

【写真】17歳でデビュー 今月30歳を迎えた有村架純 美しい撮り下ろしカット

■難易度の高い役、ちひろさんへの挑戦


映画『ちひろさん』より(C)2023 Asmik Ace, Inc. (C)安田弘之(秋田書店)2014
 風俗嬢の仕事を辞めて、今は海辺の小さな街にあるお弁当屋さんで働いている女性・ちひろ(有村)を主人公とした本作。誰に対しても分け隔てなく接するちひろの元には吸い寄せられるように人々が集まり、ちひろは時に優しく、時に強く、彼らの背中を押していく。

 常識にとらわれず、心のままに生き、どんな人も否定しないちひろは、悩みや生きづらさを抱えている人にとって救いとなるような存在だ。有村は「一度話したら忘れられないような魅力があって、佇まいからも香りを感じるような、艶やかな雰囲気のある女性」と役柄を分析。「自分自身が生きてきたのとはまったく違う人生を歩んでいるし、そういった魅力を醸し出すのは、難易度が高いなと思いました」と演じる上では難役に感じたと話す。

 そこで支えとなったのは、今泉力哉監督の存在だ。「監督は、“明るすぎても、暗すぎてもいけない。ちひろさんってすごく難しい役ですよね”とおっしゃっていて。声を低くして、声色からも感情や温度がにじむようにできないかと考えたりして、監督と一緒に悩みながら、最後までやり遂げたような気がしています」と感謝しきり。


 難役ではあったものの、ちひろに共感や憧れを寄せた部分もたくさんあった様子で、有村は「ちひろさんのように人と適度な距離感を保っているほうが、今の自分にとっても心地良いものだと思っています」と、人に干渉しすぎないちひろの性質に安心感を覚えたという。

 「思い返してみると、私自身、たとえ友達だとしても、あまり踏み込みすぎず、適度な距離感を保っている気がしていて。そうすることによって、私生活ではあまり感情の振り幅を大きくせずにいられるというか。お仕事でたくさん刺激をもらっているぶん、私生活ではなるべく刺激のない穏やかな生活をしたくて…」と、ほほ笑みながら、「たとえば友達から悩み事を相談されたとして、感情移入してそちらに引っ張られすぎるより、適度な距離感で話を聞いたほうが、その友達も楽だったり、素直になれるかもしれないなと考えたりします」と人間関係を築く上での持論を語る。

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■孤独を受け入れることで、見える景色がある

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