宮田愛萌、日向坂46卒業後の現在 今後は「本に関わって生きていきたい」 司書採用試験も受験
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――ファン“おひさま”の前で卒業あいさつをした日向坂46のクリスマス公演「ひなくり2022」の最終日(2022年12月18日)から約3ヵ月。卒業後の生活は?
宮田:舞台をたくさん見ています。グループ時代は急にお仕事が入り、お休みがなくなってしまうときもあったんですけど、スケジュールが立てやすくなったので、プライベートの予定もたくさん入れています。ネイルにもこだわるようになり、爪をキラキラにして楽しんでいます。自由な時間では、読書の時間も増えました。
――時間の使い方が変わった一方、変わっていないこととして、グループ時代の「ぶりっ子」「あざとい」キャラは健在ですか?
宮田:そもそも「ぶりっ子」「あざとい」と言われはじめたのは、中学時代からなので変わらずです。当時、友達から「愛萌って、すごいぶりっ子だしあざといよね」と言われてから、「私って、そうなんだ」と思うまま生きてきたので。だから、アイドル時代もみんなから言われるたびに「その通り」と思っていました(笑)。
――いさぎよいです(笑)。かたや、大所帯のグループから独り立ちして、日常生活での変化は?
宮田:ペンケースに入れる筆記用具が、1本ずつになりました。グループ時代は、番組のアンケートやメモが必要なときに、忘れたメンバーへ貸すためにシャーペンやボールペン、消しゴムを2個ずつ持っていたんです。でも、貸す人がいなくなったので本数を整理しました。
――変化がよく分かります。さて、今後の活動も気になりますが、現時点ではどのような将来を思い描いていますか?
宮田:「本」を軸にして、私にできることがあればいろいろと挑戦していきたいです。どのように「本」へ関わるかは分からないんですけど、小説のように書けるのであれば作品を書きたいと思っています。それだけではなく、例えば出版社への就職も選択肢の1つです。実は、大学で取得した司書の資格を生かしたいと思い、学校図書館の採用試験も受けたんです。まあ、落ちてしまったんですけど…(苦笑)。
――驚きです(笑)。具体的にいつ採用試験を受けたんですか?
宮田:「ひなくり2022」の翌週に面接を受けました。面接官の方は、事前に知り合いの方から私がアイドルだと聞いていたみたいで「すみません。よく知らないんですけど、アイドルなんですか?」と質問をいただき、「実は…」と返しました(笑)。
――(笑)。でも、落ちてしまったのは残念ですね。
宮田:後日、いろいろなミスが発覚したので、結果は仕方なかったなって。これから自分にできることを探していこうと思います。
――先ほど「出版社への就職」も、選択肢にあげていました。
宮田:出版社だけではなく、本屋さんにも興味があります。大学時代に司書の資格を取得するため、出版の流通や雑誌の編集について学んだこともありますし、いろんな人に本を届けていきながら、本に関わって生きていきたいです。
――夢は広がるばかりですね。ファンの皆さんには、この先の宮田さんをどのように見守っていてほしいですか?
宮田:本を読む準備をしておいてほしいです。私が薦める本をためらいなく読めるように、文章に慣れてもらえるならと思います。でも、こう言っていますけど、そんなに気負わなくても大丈夫ですし、それぞれの人生もあるので「一生応援していこう」とは思わず、私自身を数ある「娯楽」の1つとして楽しんでいただければと思います。
(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:山田健史)
宮田愛萌の小説集『きらきらし』は新潮社から発売中。価格は1980円(税込)。