BiSH、解散まで約2ヵ月 “今の本音”を語る「6.29が楽しみだし怖い」
――新曲「innocent arrogance」への期待も高まる中、BiSHは、6月29日(以下、“6.29”)に東京ドームで開催される“解散”ライブに向けてひた走っています。2021年12月の解散発表から現時点まで、どのような思いで活動に取り組んでいますか?
アイナ:解散を自分たちで決めて、社長に言った日から、うまく言葉にはできないんですけど「昔よりもっとしっかり生きよう」と思っています。ここまでの期間では、楽しいも悲しいも行き来したし、寂しさも知った。今は、“6.29”が楽しみだし怖い…。一辺倒な言葉では表せないけど、こうした日々が待っていたのはBiSHに入らなければ知らなかったので、グループに拾ってもらえた感謝でいっぱいです。
BiSH クランクイン! 写真:ヨシダヤスシ
チッチ:解散発表した日は、私たちだけの事実だったものが「みんなの事実」になってしまったと思いました。でも、後戻りできないし、清掃員(=ファンの名称)のみんなもいろんな感情を抱くがのが分かっていたので、「全部を受け止めていきたい」と覚悟を持って活動してきたつもりです。よくも悪くも自分の思いが言葉にも態度にも出てしまうけど、それでいいかなと考えながら。「ありがとう」「愛してる」と、メンバーや清掃員にすべて伝え切って解散したいと思って、今はみんなと接しています。
アユニ:解散発表からの喜怒哀楽とか情緒の変動とか、環境の変化は全てが本当だし、大切なこと。最近では、これが“最後”となる場面も増えてきたので「全部忘れたくない」という気持ちで、しっかりしていこうと思いながら生きています。
モモコグミカンパニー(以下、モモコ):解散発表後の2022年は、1月から2月に事務所の別グループと一緒に回るツアー「WACK WACK SHiT TOUR」があり、5月から12月には単独ライブハウスツアー「FOR LiVE TOUR」があって。心が折れそうな時は「解散の事実が決まっているからこそ、今頑張らなくていつ頑張る」という力に変えていました。悪い方向には向かっていなくて、今は、前向きに捉えています。
BiSH クランクイン! 写真:ヨシダヤスシ
ハシヤスメ・アツコ(以下、ハシヤスメ):グループへ加入した当時から、仕事への姿勢は変わっていません。BiSHが自分のやりたいことであるのは変わらずですし、最高のメンバーやスタッフさんと一緒に“BiSHチーム”として活動できているので、解散の日までみんなで手をつなぎながら、最後は「最高の“6.29”にしたい」と思っています。
リンリン:解散発表直後は、ライブで清掃員が泣いているのを見て、胸が苦しくなり私も泣きそうになることがありました。でも、その後はライブを重ねるにつれてメンバー、清掃員との時間が楽しくなり、解散を忘れるぐらい、今まで以上にその日その日を心から楽しみつつ過ごしています。ハッピーとは言えないですけど、暗い気持ちにはならず、今を満喫しています。