萬田久子、ミス・ユニバース日本代表から45年 大切にし続ける「好奇心」と「健康」
1980年に連続テレビ小説『なっちゃんの写真館』で女優デビューして以来、テレビや映画など数々の作品で活躍する女優の萬田久子。4月8日よりスタートした土ドラ『グランマの憂鬱』では、主人公の「グランマ」役を演じる。1978年のミス・ユニバース日本代表から45年にわたって女優・タレントとして一線を走り続ける萬田は、その原動力を「好奇心」と話す。デビュー当時のエピソードや女優業への思いなどを聞いた。
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◆実年齢より年上役に初挑戦 出演オファーに「なるほど」
『グランマの憂鬱』は、とある『村』で代々総領職を務める主人公・グランマこと百目鬼ミキのもとに寄せられる、現代を生きる人々の切実な悩みを、グランマが“愛ある喝!”でほぐしていく人情ドラマ。
萬田が演じるグランマは、息子の嫁と孫娘と同居しながら、どんな相手にも臆せず意見する芯のある女性だ。萬田は、グランマ役のオファーを受けた瞬間を「なるほどの一言でした」と振り返る。
「自分では歳をとっていないつもりなんですよね。もちろん、誕生日は毎年やってくるので歳はとっていますし、周りの人が私に対する接し方を見て、自分の立場も分かっているつもりですが、改めて私ってこんな年齢なんだなと。自分の年齢よりも年上の役がきたのは初めてだったので、そういう意味も含めてなるほどと思いました」。
一方で、役を演じる上では年齢を意識しているわけではなく、「樹木希林さんは38歳の時におばあさん役をされたとおっしゃっていましたし、例えば、今、私に女子高生の役がきてもそれがチャレンジだとは思いませんし、できると思います。人はどう思うのかは分かりませんが(笑)」とも話す。そこには、萬田が大切にしている「Age is just a number(年齢なんて、ただの数字よ)」という言葉がある。
「そう自分に言うことによって、自己暗示的なものがあるのかもしれませんが、年齢ってただのバロメーターだと思うんです。ただの数字でしかない。だから、本当は年齢なんて知らない方がいいのかもしれませんね。分かっているから気にしてしまう。それは、例えば体重も一緒です。自分の体と向き合って生きていければいいと思います」。
『グランマの憂鬱』より (C)東海テレビ
ドラマでは村人たちの悩みを一刀両断していくグランマだが、萬田は「彼女も人間だから寂しいとか悲しいという思いを抱える時もあると思いますが、村の人たちの前では凛として強く、温かみのある人です」と分析。役作りでは、「凛とした女性を演じる上では、もちろん精神的なところもありますが、姿勢をきちんとしなければと思います。ですので、簡単なことですが、猫背にならないように、ふとした時に項垂れないようにということを心掛けています」と明かした。そんなグランマと萬田の共通点は「愛」。「自分で言うのもなんですが、私も愛はあると思います」と笑顔を見せた。