谷原章介、10人家族の夕食に腕をふるう日々「毎日となると献立が思い浮かばない(笑)」
――谷原さんはモデルからスタートし30年以上第一線でご活躍ですが、ターニングポイントを挙げるとするとどの作品になるでしょうか。
谷原:司会業を始めたことでしょうか。ドラマで初めて主演させていただいたり、映画で『ハンサム★スーツ』のような作品に出させていただいたことも大きな出来事ですが、スポーツ番組や『アタック25』『うたコン』などさまざまなジャンルの番組で司会を務めさせていただいたり、今こうして毎日朝の情報番組を担当させていただくことにつながっているのは、『王様のブランチ』があったからだと思っています。
『天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典』で司会を務めさせていただいたことも、大変光栄な出来事でした。
――2021年に『めざまし8』のMCに就任され、月曜~金曜の8時から生放送を務められるスケジュールとなりました。この2年を振り返ると、どんな2年でしたか?
谷原:コロナ一色でしたね。3月末で永島(優美アナウンサー)さんがご卒業されたのですが、スタート当初は、一緒にいろんなことをやっていきたいねと話していたものの、食事にもみんなで一緒に1~2回行けたくらいで…。振り返ってみると、あんなことしたね、こんなことしたねという思い出があまり作れず残念な気持ちがあります。
――『めざまし8』がスタートして、“谷原家の晩ごはん”には変化が生まれましたか?
谷原:晩ごはんの時間が以前よりは遅くなったのですが、それは『めざまし8』というより、子どもたちの塾や習い事の時間の影響ですかね。
――昨年には50歳を迎えられました。
谷原:疲れやすくなりましたね(笑)。あとは、時間の使い方というか、僕はいつまでこのペースで働くのかな、どう働いていこうかなということを考えるようになりました。ステージで言うと、半ばを過ぎて後半に入っていくところ。仕事にこんなにいっぱい時間を使っていいのだろうか?もっとほかに家族や自分自身のための時間の使い方もあるんじゃないかなって思うこともあります。
――お忙しい毎日ですが、今後、どんな50代を送りたいというビジョンはありますか?
谷原:僕は人間が小さいので、ぐちぐち考えてしまったり、ちょっとしたことでイライラしてしまうんです。もっとおおらかになりたいなと日々反省しているんですけど、なかなかそうなれなくて…。なんとか60までにはゆったりと構えられる人間になりたいなと。
いやいや、本当に謙遜じゃなくて、うちの奥さんにも「好印象なパブリックイメージで得してるよね!」って言われてるんですよ(笑)。
(取材・文:編集部 写真:高野広美)
『谷原家のいつもの晩ごはん』はマガジンハウスより4月20日発売。価格は1650円(税込)。