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岡田准一「まだまだ道の途中です」 20代の夢が“アクション”を始めるきっかけに

映画

■アイドル、俳優、アクション俳優…どう呼ばれるかは気にしません

 「ザ・ファブル」シリーズや『燃えよ剣』、『ヘルドッグス』、さらには現在放送中の大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合ほか)の織田信長など、“岡田にしかできない”と言えるような唯一無二の存在感がキャラクターにはあふれているが、自身は俳優としてのキャリアをどう考えているのだろうか――。

映画『最後まで行く』より (C)2023映画「最後まで行く」製作委員会
 岡田は「僕ら俳優は、監督やプロデューサーに求めてもらう立場なので」とあくまで受け身であることを強調すると「いただいた役柄や脚本のなかで、どうやって最善を尽くすかを考え提示する。そのなかで僕に声を掛けていただいている役が、今のイメージなんだと思います」と語った。

 また、岡田が作品に出演するなかでこだわっているのが「一定のクオリティを保とうとしているか」だという。そこには岡田が俳優という仕事を目指した時に抱いた夢が大きく起因している。「僕は20代の時に、『世界に売れるエンターテインメントを作りたい』という夢を持ったんです。日本人が日本人であることを誇れるような日本映画。そんな映画を作るために自分には何ができるのか…と考えて本物のアクションを学び始めました」。

 それから歳月が流れた今も「その思いはまだまだ消えていません」と目を輝かせる岡田。「だからこそ、藤井監督のような実力のある方がこのようなスケールの映画を作る時に『岡田さんが必要なんです』と言ってくださるのは、すごく救われた気持ちになります。作品は1人では作れませんからね。この作品は胸を張って“面白い”と言える映画になっていると思います」としみじみ語っていた。

映画『最後まで行く』より (C)2023映画「最後まで行く」製作委員会
 一方で、“アクション俳優”とカテゴライズされることもある現状について「体が動く40代、50代にやっておきたい…という思いもあって、最善を尽くしていくうちに知らず知らず、そう呼ばれるようになっているのかもしれませんね」と笑いつつ話す姿も。

 「でも元々アイドルと呼ばれたり、俳優と呼ばれたり、アクション俳優と呼ばれたり…いろいろな呼ばれ方をするので、あまりジャンルみたいなものは気にしていません」と胸の内を明かしてくれた。

 どんなジャンルでも「しっかり勉強して、本物を見極めていきたい」と語った岡田。すでに日本映画界にしっかりと立ち位置を築いているように感じられるが「まだまだ道の途中です」と、今後のさらなる活躍を誓っていた。(取材・文:磯部正和 写真:高野広美)

 映画『最後まで行く』は、5月19日より全国公開。

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