監督デビューのマイケル・B・ジョーダン、「クリード」ユニバース構想も「ヤバいと思ったら僕に連絡して止めて!」
――主演兼監督を務めるのには苦労があったと思いますが、監督と役者を両立するうえで、役者としての自分に影響を与えた部分はありますか?
ペースとリズムの大切さ、かな。それと、撮影後の編集で全体を作り上げる作業に入ったとき、もっと選択肢があれば…とかね。撮影に戻って、もうワンテイク撮り直したいとか、もっとこうしておけば良かったとか思ったよ。でも、もう無理なんだよね。俳優として次の作品でカメラの前に立った時は、それを考えるんじゃないかな。まだこの作品の後に役者として撮影に参加していないから分からないけど、脚本よりも良い作品にできるように、編集の時に監督にもっと多くの選択肢を与えられるようにすると思う。監督をしてみて学んだのは、監督が役者に対して本当に多くを求めていることがわかったことかな。
映画『クリード 過去の逆襲』メイキング (C)2023 Metro‐Goldwyn‐Mayer Pictures Inc. All rights reserved. CREED is a trademark of Metro‐Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.
――出世作となった『フルートベール駅で』や『ブラックパンサー』、そして前作でタッグを組んできた盟友ライアン・クーグラー監督からアドバイスをもらいましたか?
ライアンにはたくさん助けてもらった。初めての監督作品なので、デンゼル・ワシントンやブラッドリー・クーパー、クリストファー・ノーランなど、友人の監督全員に連絡して、気を付けるべき点などアドバイスをもらったよ。
――監督として今後撮ってみたい作品は?
ふた通り考えているんだ。まずは詐欺師を主人公にしたような、キャラクターが中心となる小さな作品。それか、世界観から一つ一つディテールを作り上げていくような大作だね。そういうタイプの作品が大好きなので、どちらかにしようと思っている。