神田愛花、「バラエティには向いていない」と自己分析 『ぽかぽか』MCに挑む妻に夫・日村勇紀がかけた言葉とは
――ご家族(バナナマン・日村勇紀)からのアドバイスはありますか。
神田:夫はああいう人なので、アドバイスはありませんが、「家にいる愛花のままでもっとやったら」とはよく言われます。でも、家にいる私というのが、自分で理解できていないので。“緊張をなくす”とか、“家で見せている自分をもっと出すと個性が出ていいと思うよ”と言ってくれるんですが、どうしてもロジスティックに考える頭なので、家にいる自分がまだ分析できていなくて。夫はヘビー視聴者の1人という感じですね。
――オンオフを切り替えるタイプではないのですか。
神田:そうですね。顔は、多少オンオフ入れていますが。ぼーっとした顔は見られたもんじゃないので。もしかしたら、そうしたオンオフも外せるぐらい余裕ができたら、アドバイスを取り入れられるかもしれません。
――インタビューでは「面白い人」枠で呼ばれることにプレッシャーがあるとおっしゃっていたこともありました。
神田:そうしたプレッシャーは今も変わらないです。月曜日にはときどきお悩み解決のアドバイザーのコーナー(「家庭のお悩み解決!ベストアドバイザー」)がありまして。あれ、私の中ではほとんど大喜利なんですよ。でも、芸人さんがいらっしゃるので、笑いを取りに行くのは芸人さんの役割で、私は到底勝てないので、自分なりにやれることを考え、より私らしい答えを書くようにしていて。
それがたまに世間の皆さんとズレがあって、「ウケを狙っているんじゃないか」とか「汚い」とか「下品だ」とか言われることがあるんですけど、私としては本気なんですよね。それを澤部さんや伊集院(光)さんがイジって笑いにしてくださったときに、私のフリップがやっと面白く昇華できるというか。ただ、お客様がシーンとしちゃうときはあるんですよね。ごめんなさいと思いますが、その発想が普段の私なので、早く浸透したら良いなと思っています。
――イメージとギャップが大きいと言われるようになったのは、いつ頃からですか。
神田:NHKを辞めてフリーになってからですね。しかも、最初の3~4年間は「NHKの元アナウンサー」でやらなければと思っていたんですが、このままでは仕事が来ないと思い、明日クビになっても仕方ないと覚悟を決めて、思ったことを言うようにしていったところ、「イメージと違って変なこと言う」みたいに言われ始めて。と同時に、周りに戸惑う方も出始めたんですが、そのほうが自分としては楽だったので、続けてきました。
――昔から「面白い子だね」と言われていたわけではないですか。
神田:男の子とデートをした時に、「神田さん面白いね」とか「愛花ちゃん面白いね」と言っていただいたことはありました。でも、そういう方はだいたい逃げちゃうんです。面白いと言われるのはうれしかったですが、それを言われたら最後通告だと思っていました。
でも、夫と付き合ったとき、夫は私を面白いと言ってくれながらも、私の3倍以上面白く乗っかって返してくれたんですよ。乗っかってくれて、さらに面白く盛り上がっていくのが初めてで、うれしかったです。
――ご自身の面白さを自覚して、プラスに変えられたのは日村さんの影響ですか。
神田:それはあるかもしれません。ただ、もっと言いますと、私は思ったことを言っているだけで、面白いことを言っているわけではないんです。それを面白がってくれ、イジってくれる人がそばにいると、私が面白い人に見えるだけですから。