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中村倫也、座長としての力みも気負いもなし「空回るだけなんで」

ドラマ

◆座長としての力みも気負いもなし「空回るだけなんで」



 今回テレビ朝日の連続ドラマ出演は、粘着質なDV夫役が話題を呼んだ『ホリデイラブ』以来5年ぶり。「あの時は松本まりかと一緒に、振り切った芝居をしようと話していましたね。後にも先にも生まれて初めて『このあばずれ女が!』っていうセリフを言いました(笑)。『きさま!』ってやたら言ってた気もしますし、ちょっとぶっ飛んでる役でしたね」と笑いながら振り返る。

 あれから5年の間に、連続テレビ小説『半分、青い。』でブレイクを果たし、映画、ドラマと数多くの主演作を重ねた。今回、座長として個性派キャストを束ねるにあたり、特別な思いはあるのだろうか? そう尋ねると「ないですね。もともと“主役なんで頑張ります”みたいなものを人生で持ったことがなくて」との答えが。「というのは、ぼくが若いころに見上げていた先輩たち、たくさんの種類の先輩たちの背中を見させてもらってきたのですが、そういうのは必要ないんですよね」。

 「心がけていることといえば、現場にその日いるスタッフやキャストみんなが楽しくやっていて、ほどほどにいい1日だったなって思ってもらえればいいなって思ってるくらい」と主演として作品に臨むスタンスを明かす。また、「役者セクションの代表みたいなつもりはありますけどね。ゲストで来てくださる方や若手とかが“このセリフ言いづらそうだな”とか、そういう時には、自分の役のことだけじゃなく、ほかの役者のことやもちろんスタッフのコンディションとかにも、手を差し伸べられることがあるなら差し伸べようと思って見てるくらいですかね。でも、それは座長じゃなくてもやっていたりすることなので」と特別なことをしているつもりはない。


 さらに、「力みとか気負いとか必要なくなってきてますね。あったらいいんですけどね。気負いなんかいれたところで空回るだけなんで」と語り、「言い方が難しいですけど、まっさらな能力で勝負して通用しなかったら“ごめんね”って言うしかないと思って生きてる」と話す。

 「そういう気負いとか緊張とか責任感とか、プレッシャーを感じる物事を排したほうがナチュラルに人と絡めるし、影響し合えるし、一緒に楽しいものが作れると思っているんです」と穏やかに語る中村。そうしたスタンスにも、観る人の心をつかむ俳優・中村倫也の魅力の原点を感じる。「かっこよくて、かわいいおじさまたちの活躍が見どころ」とアピールする本作でも、信頼するキャストやスタッフと一緒に心から作品作りを楽しむ、フラットでナチュラルな中村倫也の姿が観られそうだ。(取材・文:編集部 写真:高野広美)

 ドラマ『ハヤブサ消防団』は、テレビ朝日系にて毎週木曜21時放送(初回拡大スペシャル)。

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