日向坂46・上村ひなの、初センター&ドラマ初主演に不安も成長を実感「一切泣くことなく向き合えた」
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――上村さんがオーディションに合格してから5年となります。上村さんにとってこの5年間はどんな期間でしたか。
上村:振り返るとあっという間だったなと感じますが、いろいろ悩んだり、葛藤もあったりした5年間でした。そういう葛藤なども含め、改めて振り返ってみると「経験できて良かったな」と思います。14歳で加入し、今は19歳になりました。10代のこの期間をアイドルとして過ごすことができるというのは、なかなかない経験だと思うんです。その分、普通の青春を送れなかったというところもあるかもしれませんが、私はそれを全然苦に思わなくて、アイドル活動ができていて本当に良かった、幸せな5年間だったなと思います。
――現在19歳の上村さんが、10代のうちにやっておきたいことはありますか。
上村:20代になると一気に“大人”という感じがしてくると思うので、自立しなければいけないなと思っているんです。お料理やお掃除などをしっかりして、10代のうちに自立した大人になっておきたいです。今はちょっとまだ子どもなので(笑)、20歳になるまでには頑張りたいと思います。
――20代の上村さんはばっちり料理ができるんですね。
上村:そうですね。家事ばっちりのお姉さんキャラになって、「姉貴」って呼ばれたいと思います。
――楽しみですね(笑)。
■初主演に初センター 「今までの自分だったら不安で泣いてしまっていた」
――今回はドラマで初主演。グループでも10枚目シングルで表題曲初センターを務められていますね。
上村:ドラマをやるということが分かっていた時に知らされたので、今までで一番大きな“越えなきゃいけない壁”みたいなものが2つも同時に目の前に来て、すごく不安な気持ちでいっぱいでした。けど、だからこそ「もうやるしかない」と思うことができたんです。今までの私だったら、きっと涙していたと思うんですけど、一切泣くこともなく向き合うことができたので、逆に良かったのかもしれません。たくさん「頑張らなきゃ」と思えることを今の機会に頂けて、ありがたいなと思います。
――元々人前に出たり、中心に立つようなことは好きだったのですか。
上村:アイドルになった当初も「人に見られることが苦手です」と言ったくらい、本当にできる限り視線を集めたくないタイプでした。お母さんの友達と会うような時には、お母さんの後ろに隠れたりしているような子だったので、まさかそんな自分が今、センターに立たせていただいてるなんて、数年前は思いもしませんでした。今までの自分だったら不安で泣いてしまっていたようなところですが、今は笑顔でこの期間を過ごすことができているので、そういう部分で自分の成長を初めて感じられました。
――歴代のセンターは意識しますか。
上村:日向坂46は、デビューシングルの「キュン」から4作連続で小坂菜緒さんがセンターを務められていたんですが、その時、私も実は4作連続で3列目の真ん中の、センターがよく見えるポジションに立たせていただいていたんです。ずっと菜緒さんの背中を見ていて、「いつかセンターになれるように私も頑張らなくちゃいけないな」と毎日のように思っていました。でも私はやっぱりまだまだ新人で、分からないことだらけで、思うようにできなくて。私はそんなすてきなセンターになれている自信はないですけど、菜緒さんや他のメンバーの皆さんの背中からすごく学ばせていただいて、「自分のままでいいんだ」と思えるようになれたのは、自分にとってすごく成長だったかなと思います。
――特に「成長できたな」と思えたのはどんな時ですか。
上村:こうして10枚目シングルのセンターということに向き合えたのは、今回のドラマの存在がすごく大きいんです。1人で長期間撮影に行ったり、初めてドラマの主演をやらせていただいたりしたことと、せるふちゃんという人柄に出会えたことで、私自身も自分自身をちょっとずつ認めてあげられるようになってきたような気がします。本当に出会えたことに感謝です。
――では最後に、今作のどんなところに注目してほしいか、読者へメッセージをお願いします。
上村:せるふちゃんは私と同じようにできないことが多くて、「私はいつもダメだ」と考え込んでしまうことがあるんですけど、そういう時にいつも部長が格言のような言葉をくださるんです。そうすると、実はせるふちゃんの中の上村ひなのもめちゃくちゃ感動していて。「失敗したっていい」と言ってくれたことが私にもすごく響いたので、部長の名言にはぜひ注目していただきたいです。
(取材・文・写真:山田健史)
ドラマ『DIY!!‐どぅー・いっと・ゆあせるふ‐』は、MBSにて毎週火曜24時59分、TBSにて毎週火曜25時28分放送。