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高杉真宙、『東京リベンジャーズ2』千冬役で一番大切にしていたのは「気合い」

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高杉真宙
高杉真宙 クランクイン! 写真:池村隆司

 映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 ‐決戦‐』が大ヒット公開中だ。観客動員数は148万人を超え、興行収入は19.6億円を突破と、その記録は“2023年を代表する映画”といっても過言ではないほど。そんな本作の重要な人物の1人と言えるのが高杉真宙演じる松野千冬だ。『血のハロウィン編』からの新キャラクターである千冬は、東京卍會(とうきょうまんじかい)と対立する芭流覇羅(バルハラ)に寝返った場地圭介を取り戻すべく、主人公タケミチ(北村匠海)と奔走する人物。前編『‐運命‐』では場地に殴られボロボロだった千冬だが、後編『‐決戦‐』では回想シーンで金髪×リーゼントと絵に描いたようなヤンキー姿も見せており、高杉は千冬のビジュアルから心境の変化まで見事に演じきっている。そんな高杉に、今回クランクイン!は、千冬役の役作りや『東京リベンジャーズ』チームの絆などを聞いた。

【写真】横顔まで美しい 高杉真宙撮り下ろしショット

■大切にしていたのは「気合い」

ーー前編の反響を受けて、千冬役への手応えは感じましたか?

高杉:多くの方から「見た」と連絡をもらったりして、少しは「大丈夫だったのかな?」と思うようにしていました。

ーー“不良っぽさ”を作るのに苦労されたとか。

高杉:不良っぽいってなんですかね…。いまだにわからないですけど、 少しでも出せたらいいなと思って演じました。

ーー素晴らしかったです。役作りで気をつけた点はありますか?

高杉:千冬の役作りは「台本に書いてあることが千冬の考えていることの全て」ということが大前提でした。裏も表もない真っすぐさと熱さ。信じた者を疑わない。そんな彼を演じるにあたって一番大切にしていたのは、気合いですね。

ーー気合い! そんな高杉さんが個人的に好きなシーンは?

高杉:場地さんとのシーンはやはり好きなシーンの1つかと思います。千冬の動機そのものなので、千冬にとっても僕にとっても思い出深いです。髪型も特殊ですしね。

ーー回想シーンといえば、場地に「虎」の漢字を教えて、「お前、いい奴だな!」と褒められるシーンも心に残っています。取り巻き含め、世の中の全員をダサいと思っていた千冬が、初対面のはずの場地に褒められたときにする、まんざらでもない表情が印象的でしたが、ここで千冬に芽生えた理由のない場地への感情を、高杉さんはどう解釈していたのでしょうか?

高杉:あの出会いの真相まではわからないんですけど、千冬はきっと、“みんなを連れて行く自分の姿”に違和感があったと思うんです。なんか違う毎日だなと思っている中で、たまたま出会った場地が、最初のイメージとはズレていたけれど、掘り下げていくと気になるところがあって…そこで見つけた何かがあったのかなと考えています。ただ、あの出会いのシーンよりも、その後の出来事で千冬の中の場地さんへの思いが強くなるっていうイメージです。

ーーそれでは手に汗にぎる廃車場のシーンについても教えてください。撮影には10日以上かかったと聞いています。地面で戦うチームは人数も多く、狭い中でのアクションだったと思うのですが、苦労したことはありますか?

高杉:人数が多いのでそれぞれで撮影していたのですが、日数の分、感情をつなげることが今思うと大変だったかもしれません。当時はそんなこと思ってもいませんでしたが、撮影が10日以上かかったとこうやって聞くとそう感じます。

ーーありがとうございます。高杉さんは『血のハロウィン編』から参加されましたが、大成功している『東京リベンジャーズ』チームならではの絆を感じた点はありましたか? 撮影のみならず、前編・後編の舞台あいさつなど、本作でのさまざまな仕事をこなしてきたかと思います。

高杉:今現在の答えを持っている方たちが多いので舞台あいさつでの場の言葉にすごく魅力を感じます。そんな方たちだからこそお互いの言葉で、舞台あいさつのような場でもフォローをしてくれたりすることに毎回絆を感じています。

(取材・文:阿部桜子 写真:池村隆司)

 映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 ‐運命‐/‐決戦‐』は公開中。

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