上白石萌歌、大学卒業し役者業一本に 不安と戸惑いの中で生まれた意識の変化
今年3月大学を卒業したことを自身のSNSで発表した上白石。「卒業できたことはとてもうれしくて、達成感もありました」とすがすがしい表情を見せるが、一方で「学生証を失ってしまう怖さもありました。これまで10年近く、学業と並行していたお仕事から、役者一本になりますから。学生という肩書きがなくなるのは、不安でした」と胸の内を明かす。
卒業したことを強く感じたのが、病院等で書く問診票。「これまで職業の欄には『学生』と書いていたのですが、卒業してしまってなんて書けばいいのだろうと。フリーターなのかな……とかちょっと困りました(笑)」。
そんなことを言いつつも、大きな気持ちの変化もあったという。「より現場で話し合うようになったというか……。10代のころは『こうしてください』と言われたことに応えようという気持ちだったのですが、今はどうしたら作品が良くなるのか……と自分なりに考えて、監督さんやスタッフさんに『こう思っているのですが、どうですかね?』と積極的に話すように心がけています」。
『パリピ孔明』の現場でも、ライブシーンを含め、積極的に意見交換をしているという上白石。「この作品は一見煌びやかで鮮やかな作品に見えますが、人が夢を持つ美しさや熱意をとても丁寧に描いている作品なので、多くの世代の人に響くと思います。音楽の力も実感できる作品です」とアピールした。(取材・文:磯部正和 写真:高野広美)
ドラマ『パリピ孔明』は、フジテレビ系にて毎週水曜22時放送。