乃木坂46・遠藤さくら、初の“後輩”だけの全国ツアー「やり切った」 “先輩”としての自覚も大きく
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朗らかな笑顔で周囲を癒やし、ステージのセンターに立つと一変、まぶしいオーラを放つ乃木坂46の4期生・遠藤さくら。1st写真集『可憐』(集英社)で見せるあどけない表情とは裏腹に、8月末で完走した「真夏の全国ツアー2023」では、自身のセンター曲を中心に凛(りん)とした姿を見せた。グループの初期を知る1〜2期生の“先輩”たちが卒業、初めて“後輩”の3〜5期生のみで巡ったステージで何を感じたのか(インタビュー前後編の後編)。
【写真】小顔でスラリとしたスタイルが美しい 遠藤さくらの撮り下ろしカット
■舞台裏ではメンバーのそばで寄り添った
――世代交代と称された「真夏の全国ツアー2023」を振り返っていかがでしたか?
遠藤:走り切った、やり切ったという感覚です。“後輩”だけで周る初めての全国ツアーでしたし、沖縄公演、神宮(明治神宮野球場)の4日間と、初めてのことも多かったので不安もありました。でも、いろいろな心境を抱えて挑んだツアーの達成感は、やっぱり大きかったです。
――不安を乗り越えての成長もありそうです。
遠藤:5期生の先輩として、自覚が芽生えました。昨年までは後輩の立場で、先輩方への甘えもあったんです。でも、先輩として「ステージに立てるかな」「後輩に背中を見せられるかな」という不安を乗り越えて、成長できたと思います。
――全国ツアー直前の公演は、1期生・齋藤飛鳥さんの「卒業コンサート」でした。当日は、齋藤さんと3〜5期生のみのステージでしたが、先輩が1人いるのといないのでは違いが?
遠藤:飛鳥さんに限らず、先輩方は加入前から見ていた方々ですし、乃木坂のすべてを見てきた先輩がいらっしゃるかどうかで、心境は違います。
――その意思も継ぎ、全国ツアーでは先輩らしく振る舞ったと。
遠藤:コミュニケーションが苦手なので、何か話を聞くとか、アドバイスをするのではなく、見守っていました。私はそっちの方がみんなに寄り添えるかなと思ったので。大変そうなメンバー、涙してつらそうなメンバーのそばにいました。
――遠藤さんを「理想の女の子そのもの」と慕う後輩。最新シングル「おひとりさま天国」で初の表題曲センターとなり、ツアーの座長も務めた5期生の井上和さんにも寄り添って。
遠藤:和ちゃんのステージに立つ姿は、4年前の全国ツアーで(自身初の表題曲センターとして)立っていた私の姿とはまったく違って。当時の私よりいろいろな考えを持ってセンターに立っているのが、立派でした。でもたぶん、本人は考え過ぎるところがあるのか、悩んでいた部分も多かったと思います。だから、かつての先輩方が支えてくださったように、自分なりのやり方で寄り添いました。「おひとりさま天国」のフォーメーションでは右隣にいたので、そばにいる時間も多かったです。