『ONE DAY』大沢たかお、デビューした“月9”への帰還に緊張「30年前とは違う輝き方をしなきゃいけない」
二宮和也、中谷美紀、大沢たかおがトリプル主演を務める新月9ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系/毎週月曜21時)。クリスマスの1日を1クールかけて描く本作で、クリスマスに大きなトラブルに巻き込まれる老舗レストランのシェフ・立葵時生役を演じる大沢たかおにインタビュー。
【写真】トラブルに巻き込まれる老舗レストランのシェフ役で新境地を見せる大沢たかお
本作は、人々が思い思いに過ごすクリスマスイブという“たった1日”の出来事を、1クールで描く謎と愛と奇跡の物語。主人公は別々の人生を歩んできた、全く関わりを持たない3人の男女。それぞれの物語が同時並行で進行していくが、次第に運命の交錯へと導かれていく。
大沢が出演する通称「レストラン編」には、桜井ユキ、井之脇海、今井英二、栗原英雄ら実力派キャストが顔をそろえ、大きなトラブルの渦中に置かれた老舗レストラン“葵亭”のクリスマスの1日を届ける。
◆作品作りに妥協のないスタッフ&共演者に大きな信頼
――本作出演の決め手となったポイントはどこでしたか?
大沢:ひとつは本当に自分が今まで観たことのないような企画であるということです。台本を読ませていただいてワクワクしたんですよね。こんなことテレビで挑戦するんだ!と。自分の中でテレビを代表するチームである鈴木雅之監督、成河広明プロデューサーのこのチームが、こんな挑戦的なことをどうやってやるんだろう?という最初のインパクトがすごく大きかったんです。
さらに、二宮さん、中谷さんというそれぞれがそれぞれのスタイルで輝いている人たちとタッグを組んで、月9という歴史のある枠の中で、若い子だけじゃなくいろんな層に向けて発信できる新しい企画だと思い、ぜひ参加させてほしいと思いました。
――1日の出来事を3ヵ月かけて描くというのもとても斬新です。
大沢:1日であるっていうのもひとつあるんですけど、三者三様の人生があって、3人ともシチュエーションが違うんですよね。それが同時進行でみんな何か問題を抱えて乗り越えていく。それを3人が3人別の空間、別の世界観の中でやっているのがすごく面白い。こんなお話見たことがないから、皆さん最初はビックリするんじゃないかなと思います。僕はビックリしたり驚いたりする企画をやるのが好きで、お客さんに喜んでもらったり、僕が子どもの頃のようにテレビの前にかじりついてほしいという思いがあるんです。1日のお話ということだけじゃなく、3人違うシチュエーションがあって、それがだんだん絡んできたり、謎解きがあったり、いろんな伏線がものすごく敷かれていたり…。
春すぎに監督やプロデューサーに会った時に、台本のことですごく悩まれていて、今オンエアの直前になってもギリギリまで決定稿が出てこないんですよ。あの時から悩み続けて、まだ悩んでいるのか!みたいな(笑)。本気で手を抜かずやっている感じが僕はすごく好きで、より信頼を持って現場に入ることができたのはすごくよかったですね。
――今回シェフ役を演じるにあたり、役作りで何か意識されたことはありますか?
大沢:料理に関しては普段あまりしないものですから、最低限自分なりに練習しました。知り合いの洋食屋さんに弟子入りしたかったのですが、「どうせテレビ終わったら来ないですよね?」「まぁ、そうなりますね…」と言ったらはっきり断られました(笑)。その方向は諦めて、自宅でしっかり練習を重ねています。
いざ撮影でやるとなった時に嘘はないように、画面に映る限りは自分の手でやりたいと思ってやっているので。何度か包丁で手を切って悲しい思いもしましたが(笑)、自分の中ではある程度できるようになってるんじゃないかなと思っています。でも、台本が届くと、包丁で切るアクションはあまり出てこなくて、比較的簡単なことしか台本に書かれていないので、気を遣わせているのかもしれません(笑)。