選抜制導入の櫻坂46 大園玲・谷口愛季・村井優が語る、グループの変化への思い
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――本作から、シングルごとに一期生〜三期生が表題曲を歌唱する「選抜」と「BACKS」に分かれる新システム「選抜制」を導入。2020年2月に欅坂46の新二期生として加入、櫻坂46へ改名した歴史も知る大園さんは、グループの変化に何を思いましたか?
大園:みんなどこかで心の準備をしていた、というか。三期生の加入もあり、乃木坂46さんを見て「いつかそうなっていくだろう」とは思っていたし、驚きはなかったです。私も(櫻坂46の)1stシングル「Nobody's fault」で、それまで先輩方が作ってきた中に、ポンっと(新二期生として表題曲に初めて)入った経験があるので。似た立場の三期生の気持ちをくみ取って、自分にできることをやろうと思いました。
大園玲
――表題曲の選抜に入れるか否かの葛藤は、同様のシステムを持つ乃木坂46のメンバーから伺ったこともあります。加入前の「坂道合同オーディション」ではグループ入りならず、坂道研修生を経て新二期生として加入。かつて「選ばれない」経験も味わった大園さんは、似た葛藤を覚えたこともあったのかと。
大園:1人1人に物語があると思っていて。たぶん、自分が「選ばれない」と思うのは、誰かと比べるからだと思うんです。でも、自分は自分ですし…。「葛藤があったか」とは、誰かと比べて「選ばれないから」という意味に受け取ったんですけど、時間がかかったのは私の物語で、だからこそ、選ばれたときにファンの皆さんが喜んでくださったと思います。時間がかかってもかからずとも、それぞれのカッコいい物語になっているし、これからなっていくんだと思っています(と、言葉を詰まらせる)。
谷口&村井:(始終、大園の一言一句に耳を傾け、うなずきながらじっと見守る)
大園:例えば、選ばれなかったメンバーに自分が何か思っても、それが正解ではないし、経験したメンバーにしか気持ちは分からないので…。
――自身の経験もあるからこそ、似た気持ちのメンバーにも寄り添えるのかなと。
大園:(うなずきつつ)だから、他人と比べて「選ばれる」「選ばれない」と、考えたことはありません。
――切実な思いも語っていただき、ありがとうございます。本作で、大園さんのポジションは2列目。今後、表題曲でフロントやセンターへ立つ意欲は?
大園:初センターの「Cool」では、立ってみないと分からない苦労もありました。孤独になるタイミングもあったんですけど、当時、TAKAHIRO先生が「センターは大園だから、何をやっても正解」と言ってくださったんです。経験して得られる考え方もあったし、前のポジションで踊りたいモチベーションではなく、成長のためにやってみたいとは思います。
谷口愛季
――本作での変化について、谷口さんは「三期生が表題曲に参加することに対して、否定的な意見もあると思います」とブログで述べていました。
谷口:先輩方が作ってきてくださった櫻坂46の表題曲に、三期生が新しく入ることで、違和感を覚える方もいらっしゃるのかなと考えたんです。でも、たとえいたとしても巻き込めるくらい、三期生を受け入れてもらいたいと思って書きました。
――初の表題曲で、フロントを任されたプレッシャーもあったのではと思います。
谷口:今は、ありがたいです。最初は驚いたんですけど、自分にできることを精いっぱいやろうと決めていました。フォーメーション発表後、森田さんから「7枚目のシングル期間はよろしくね」と連絡を頂いて、それまでは「曲をどう表現すれば」と頭の中でグルグルと考えていたんですけど、連絡を頂いてからは「頑張るしかない」と切り替わりました。
村井優
――村井さんは過去のインタビューで「選ばれる」「選ばれない」で感情が揺れても「アイドルになった以上は受け入れなきゃいけない」と覚悟を示していました。
村井:アイドルに「選ばれる」「選ばれない」があるのは分かっていたし、私も、学校のダンス部やダンススクールで「選抜落ち」を経験してきたんです。「選抜か、選抜ではないか」だけを気にしたくはないですけど、受け入れなければと思っています。
――本作でのポジションは3列目。より前に、という意欲は?
村井:あります。ポジションだけがすべてではないですけど、前に立てれば、たくさんの方に見ていただけると思うので。グループを引っ張ってくれる先輩方の姿はカッコ良くて、私もそんな存在になりたいですし、櫻坂46を知るきっかけが自分になるのであればうれしいです。