櫻坂46・土生瑞穂が明かす、卒業を決断した理由 “一期生4人”への思いとは
――メンバーとしては最初で最後の「PhotoBook」。撮影中、卒業がよぎった瞬間は?
土生:過去への感謝、未来へのワクワク感しかなかったです。これからも長く愛される1冊になってほしかったし、この先いつでも「こんなときもあったなぁ」と振り返れる1冊にしたい一心でした。
――清々しいです。さて、核心の卒業ですが、欅坂46加入から8年のこのタイミングで決断した理由は?
土生:後輩たちが自信を持つまでは、グループの一員として見守りたかったんです。でも、時間が経つにつれて二期生は頼もしくなり、期別曲のMVに感動するほど可能性しかない三期生もたくさん加入してくれて、グループを「外から見たい」と思ったのがきっかけでした。決め手は後輩の存在ですし、みんなの成長が背中を押してくれました。
――最新シングル「承認欲求」では選抜メンバーとして、土生さんにとっては最初で最後の三期生(谷口愛季・中嶋優月・村井優・山下瞳月)も参加した表題曲MV撮影を経験しました。
土生:新しい形でした。三期生がフロントメンバー(谷口・山下)に入り、グループ自体も新体制になったので、すてきなシングルの活動期間に卒業させていただけるのは、いいタイミングだと思います。
――卒業生の菅井友香さんは、欅坂46から櫻坂46への改名時に卒業を考えながらも、そこから「2年」踏みとどまったと聞きました。土生さんも菅井さんのように、過去に卒業を考えたことはなかったのでしょうか?
土生:私は、まったくなかったです。メンバーとして大事なのは、櫻坂46を未来につなげていくことだと思っていたので。自分にできることでグループに貢献したかったし、過去に卒業を考えたタイミングは一度もありません。
――大きな決断だったと思います。実際、メンバーにはいつ伝えたのでしょう?
土生:Buddiesの皆さんに発表する直前、同期にも後輩たちと同じタイミングで伝えました。自分でしっかり考えるべきと思ったので相談もせず、自分の意思を信じました。
――相談せずとは、意外です。
土生:1人1人、人生があるじゃないですか。何事も最終的に決めるのは自分ですし、後悔したくないので、普段から「自分を信じてみよう」という意識を大事にしています。
――ほかのメンバーは、卒業を予想していなかったのかと思います。
土生:たぶん、バレていなかったはずです(笑)。卒業が近いから何かするでもなく、グループでは普段通り「悔いなく過ごそう」と意識していたし、今も変わらず、残りの時間を過ごしたいと思っています。
――土生さんの意思を聞いて、メンバーも驚いたのではないかと。
土生:ビックリしていました。反応を見て、卒業公演までの期間はあるので、私自身も悔いなく卒業を迎えられるように、グループで過ごしていきたいと感じました。メンバーとのコミュニケーションとか、残せるものはしっかり残したいと思ったので、自分の言葉でお知らせできてよかったです。