櫻坂46・土生瑞穂が明かす、卒業を決断した理由 “一期生4人”への思いとは
――欅坂46「サイレントマジョリティー」でのデビュー時は20人だった一期生も、土生さんが卒業すると4人(上村莉菜・小池美波・小林由依・齋藤冬優花)になります。
土生:11月25日の卒業公演で、新たなスタートの架け橋を見守ってくれることに感謝です。卒業を伝えたときは、一緒にいる時間も長いからこそ理解してくれたし、応援してくれたんです。みんな「土生ちゃんらしく頑張ってね」、残りの時間で「思い出を作ろう」と言ってくれて。この先も悔いなく、自分を大切にしてほしいと願っています。
――インタビュー前の写真撮影では、ふと「あと1ヵ月かぁ。寂しい…」とつぶやいていました。
土生:1つ1つ、グループでの活動が終わりを迎えていて、最後のシングルのレコーディングでは「今日で最後だね」とスタッフさんが声を掛けてくださったんです。お世話になった現場で8年間の感謝を伝える瞬間も日々訪れていて、悔いなく終えられるようにかみ締めています。最近では、生写真の撮影も最後でした。新しい衣装も袖は通さず見ているだけで、未来を見ているようで感慨深かったです。
――卒業発表のブログでは、この8年間で自分を「信じられるように」なり「受け入れられるようになった」と。
土生:何かきっかけはなく、8年間を通してです。すべての経験が糧になっているし、トータルで自分を変えてくれました。失敗も含めたすべての経験が今の自分を作ってくれたので、グループにはどれほど感謝しても足りないほどです。
――卒業後は「新境地を表現者として自ら切り開いていきたい」と述べていました。
土生:いずれ卒業する、ほかのメンバーの選択肢も増やすため、「こういう道もある」と示せる活動をしていきたいです。この先の姿でグループへ恩返ししたいですし、ご縁を大事にしながら、上り坂を上っていきたいです。
――期待しています。ところで、レギュラー番組『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京/毎週日曜24時35分)では最近、土生さんがこれまで以上に元気な印象も。卒業で吹っ切れたのかなと…。
土生:いつも元気です(笑)。放送だとカットされることも多く、スタンスは昔から変わっていません。でも、たしかに最近、使われているシーンが多いかなとは思って…(笑)。最後の最後まで残せるものは残したいし、加入からまもない三期生に「ありのままでいい」と伝えたい思いはあります。自分の出番だけではなく、ほかのメンバーの出番でも楽しむのは大事ですし、すごく楽しい現場なので。ひょっとしたら、卒業を決めてから、悔いなく楽しみたい気持ちが出ているのかなと思います。
――もう1つ、レギュラー番組にちなむ話を。「1st PhotoBook」では、番組発で土生さんと“よく似たキャラクター”のハーブさんの名言も収録。卒業まで残りわずかで、お見かけする機会はありそうですか?
土生:あ〜(笑)。会いたいですか?
――できれば(笑)。
土生:どうかなぁ…。でも、ハーブさんから教わったこともたくさんありますし、いつの日か「そこさく」(レギュラー番組の愛称)のゲストで呼んでいただければ(笑)。
(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:上野留加)
櫻坂46土生瑞穂1st PhotoBook『Destination』は光文社より11月7日発売。定価2530円(税込)。