山下幸輝、原動力は好きという気持ち 「今はお芝居の楽しさがモチベーションに」
映画『TOKYO,I LOVE YOU』主演・山下幸輝 クランクイン! 写真:高野広美
――完成をご覧になっていかがでしたか?
山下:恥ずかしかったですね(笑)。スクリーンだからというのもありますし、撮影時期も前だったので。「あの時、寒かったな」とか、「英語、頑張ったな」とか思い出しました(笑)。
――本作では劇中で山下さんがダンスを披露するシーンも。見どころの一つでもありますが、撮影はいかがでしたか?
山下:今回はかなりパワフルで激しいダンスだったんです。でも、振り付けは意外とスンッと入りました(笑)。1人のダンスだと1分、長くても1分半ぐらいですけど、今回は2分強だったので、結構、練習しましたね。でも、僕が今までやってこなかったジャンルのダンスだったので、楽しさも感じていました。撮影はカメラ1台で撮っていたので、時間がかかるのかなと思っていたんですが、撮影もスムーズでした。何度も踊るには体力がもつかな…と不安になるぐらいパワフルなダンスだったので、素晴らしいカメラワークで撮影してくださって助かりましたし、いい完成度でダンスを見せられたと思います。とにかく楽しかったですね。東京の美しい景色の映像をバックに照明が当たって、衣装もキラキラで…と全てがマッチングしていて、これは僕も初めて見るシーンだなって思いました。
――役として踊っている時と、ダンスをしている時とで気持ちも異なりますか?
山下:う~ん…一緒ですね。もちろん、役なので踊る直前までのシーンはリヒトだし、舞台に立っているのもリヒトなんですけど、会場の声援もちゃんと受けてやっているというか…自分が放出したパワーが届いて、会場の皆さんから返ってくるものを受け取るので、どこかエチュードのような感覚なんです。その時は、ダンスをやっている山下幸輝と変わらないですね。
――本作を通して、演技の面白さを感じた部分は?
山下:僕が今まで出演させていただいた作品は、結構、仲間がいる作品が多かったんですが、やっぱりすごく楽しいですね。みんなで何かに向かって進むという物語も好きですし、仲間と話しているシーンは共演者の皆さんと「めっちゃコミュニケーションしてるな」と思います。撮影合間も皆さんと「こうやってやろう」と話し合っている時間が楽しいですね。だからこそ、今後は1対1でのシーンももっとやりたいなという思いもあります。
――劇中ではそんな仲間たちが親友の治療に必要な100万円を1ヵ月で集めるために奮闘しますが、もし山下さんが同じ立場になったらどうやって稼ぎますか?
山下:…そうですね。会った人に1人ずつに1円をもらうとか。映画館の出口にボックスを置きますね。100万人、観に来てください!という思いを込めて(笑)。
映画『TOKYO,I LOVE YOU』主演・山下幸輝 クランクイン! 写真:高野広美