クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

『REBEL MOON』ノーブル提督が怖すぎッ! キャストが「杖」に込められた“驚きの設定”を語る

映画

(左から)ソフィア・ブテラ、エド・スクライン
(左から)ソフィア・ブテラ、エド・スクライン クランクイン! 写真:阿部桜子

関連 :

ソフィア・ブテラ

エド・スクライン

ザック・スナイダー

 ザック・スナイダーが20年以上構想し監督・脚本・製作・原案を務める、黒澤明監督の名作『七人の侍』からインスパイアを受け創造した映画『REBEL MOON ― パート1: 炎の子』がNetflixで現在配信中だ。本作は、全てを支配する銀河の帝国“マザーワールド”と、巨悪にリベンジを誓った主人公コラの元へ集うアウトロー集団〈チーム・レベルズ〉の戦いを描いたSFスペクタクル巨編。今回クランクイン!では、主人公コラ役のソフィア・ブテラと、“マザーワールド”の悪役ノーブル提督を演じたエド・スクラインにインタビュー。話を聞くと、血も涙もないノーブル提督が携帯する「杖」には“驚きの設定"”があることが明らかになった。

【写真】普段とのギャップに驚き 血も涙もない、劇中でのノーブル提督(エド・スクライン)

■杖は“大腿骨”で作られた設定で…

ーーノーブル提督の無慈悲なさまが特に恐ろしかったのですが、彼のキーアイテムである杖を持ちながらのアクションは苦労があったのではと想像します。

エド:実際の撮影ではそんなに重くない杖を使っていました。ザック・スナイダーは、何か質問すると完全な形で答えてくれる人なのですが、実はあの杖にまで素晴らしい物語が込められていました。少し神話のようなのですが、大昔のマザーワールドで宗教的な意味合いを持った、すでに絶滅した動物の大腿骨で作った杖という設定でした。それは値段がつけられないほど希少価値のあるもので、この杖を使うということにノーブル提督のステータスが表れています。また希少価値のあるものを暴力の象徴として使っていることにも意味があるのです。

この杖の使い方を、スタンドダブルに教わって、少し後ろの方で持って背中から見えるようにするなど、さまざまな持ち方を開発しました。僕は英ロンドンにある自分の庭でトレーニングを行うのですが、そのときは約11kgほどの鉄の棒を動かすという手法を取りました。実際に撮影で使うのは、発泡スチロールのような軽い素材でできているのですが、トレーニング用の鉄の棒は両手を使って動かすことができるので、あのトレーニングは本当に有益でした。米オースティンで『アリータ:バトル・エンジェル』の撮影をした時に気に入って続けているトレーニングなのですが、剣術や戦闘のスタントの際に役立っています。

ーーエドさんのノーブル提督が本当に怖かったのですが、ソフィアさんから見たエドさんはどうでしたか?

ソフィア:お互い以前から知り合いで、本当は共演の話が以前にも3回ほどあったんです。でもそのときはうまくいかなくて、今回やっと共演することができました。撮影中は休憩の間も、演じるキャラクターの緊張感やエネルギーを維持しなければいけないのですが、エドはずっと緊張感を持ち続けて、すんなりと撮影に入っていましたね。見た目も青白くて、ダイエットもしていて、体重もかなり落としたと思うんですけど、ノーブル提督を見事に体現していて、恐ろしさを感じる状態を作り上げてくださったと思います。わたしも仕事がやりやすかったです。

ーーソフィアさんは『キングスマン』や『アトミック・ブロンド』など数々のアクション映画に出演されています。アクションとダンスはどこか似たところがあると聞いたことがあるのですが、本作のアクションシーンの見どころはどこでしょうか?

ソフィア:ダンスも格闘シーンも振り付けがあるので似ているところはたくさんあると思います。実際の戦闘にはもちろん振り付けはありませんが、学ぶプロセスには共通点があります。わたしはまず目で見てどういう動きをしているのかを観察して自分のものにしていきます。スタントダブルのメル・ジンさんはとてもリサーチしてくれて、彼女からどういう動きになるのかを学びました。ただダンスはカウントを取って踊りますが、格闘シーンはリズムを取って演じます。言葉で説明するのは難しいいんですけど、細かな違いがあるんです。

それから本作の見どころは、まず自分にとって主演を務めた初めての作品になったというところです。主人公を女性にしてくださったことで、視覚的にも美しい映像が詰まっていると思います。創造性と才能にあふれたザック・スナイダーが手掛けていることで、撮影中は彼の熱意を毎日感じることができ、健全な環境で撮影に挑むことができました。とても長い撮影だったので時として容易でない瞬間もあり、キャラクターの感情的に大変な思いを抱える場面もあったのですが、キャストの皆さんとは友人になることができ、顔を見るだけでも本当にうれしくなるような関係になれました。芸術的な意味でも人間としても良い関係を築けたと思います。優しくて才能あふれる人々と一緒に仕事ができたことは本当に恵まれていると思います。

(取材・文・写真:阿部桜子)

 Netflix映画『REBEL MOON — パート 1: 炎の子』はNetflixにて世界独占配信中、『REBEL MOON — パート 2: 傷跡を刻む者』はNetflixにて2024年4月19日世界独占配信。

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る