迫田孝也、『VIVANT』『ハリポタ』大活躍の1年 新年は俳優を目指すきっかけの三谷幸喜と再タッグで幕開け
――2023年は、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』にもご出演されました。2024年も『オデッサ』の後に再び登板されます。
迫田:実はまだ2ヵ月くらいしか出演していなくて。俳優をやっていても、1つの役をこんなに長く演じる経験はなかなかないので、毎日新鮮な気持ちで臨めるかというのが課題でもあります。でも作品が面白いから、やっていて楽しいんです! みんなが毎日エンターテインメントショーとして驚いてくださるので、それだけでやりがいがあります。
――演じられるロン・ウィーズリーはどんなキャラクターですか?
迫田:お調子者というところ、あんまり物事を深く考えずに行動してしまうところは、僕と似ていると思います(笑)。演じているというよりも楽しんでいるという感覚の方が強いかもしれません。
『ハリー・ポッター』シリーズは原作ファンの方もたくさんいらっしゃいますし、それぞれが思い描くキャラクター像があると思いますが、今回僕が演じる舞台でのロン・ウィーズリーは、いろんな顔を見せてくれるロンなんです。みなさんが思い描くキャラクター像に固執することなく、ロン・ウィーズリーのいろんな面や雰囲気を楽しんでいただければと思って演じています。
――ハリー・ポッター、ハーマイオニー・グレンジャーなどダブルキャスト、トリプルキャストの皆さんとのお芝居は、大変なのではないかと想像してしまうのですが…。
迫田:セリフの間1つとっても全然違いますし、相手への言葉の届け方も違います。心を柔らかく柔軟にしておかないと、決まったお芝居になってしまうので、なるべくフラットに舞台に立とうと気を付けています。
――映像と舞台、迫田さんご自身の中ではどんな違いがありますか?
迫田:舞台は毎日同じステージの上で、同じ役を演じていますが、毎回自分の課題と勝負できるというか、何回も同じ役として勝負できるというところが魅力の1つでもあり、成長できる機会でもあります。映像は逆に一発勝負、その日の撮影の中でできることの最適解をお芝居で出せるように準備して臨みます。まったく別というか、お芝居の楽しみ方が違うと思っています。それぞれ魅力的で好きです。