吉田鋼太郎、『おっさんずラブ』スタートから8年で“多様性”への意識「180度違う」
――春田のために武蔵は今作も大奮闘しますが、吉田さんにとってお仕事に向かう原動力は?
吉田:やっぱり2歳半になる娘ですね。この子のために頑張んなきゃっていうことは思います。
――お家ではどんなパパですか?
吉田:でれでれもいいとこですねえ。甘やかし放題(笑)。いっぱい遊んでます。
――では、武蔵にとってのライバル・牧のように、吉田さんが刺激を受ける存在はいらっしゃいますか?
吉田:この作品に入って改めて思うけど、田中圭はすごいですね。やっぱり春田こと田中圭あっての「おっさんずラブ」だっていう感じが改めてします。
――田中圭さんの俳優としての魅力とはどんな点でしょうか?
吉田:「春田」っていう役とよくぞ巡り合ったなと。そしてああいうキャラクターを構成、創造したなと。どうやって作ったのこの役?っていう。多分彼は、何か意識して作ったんじゃないと思うんだけど。その場その場の思い付きで……でも唯一無二。俳優にとって、「この役ならこの人」みたいなキャラクターには生涯でなかなか巡り合えない。それを見事に田中圭は作り上げている。春田は田中圭にしかできないと思いますよ。
ドラマ『おっさんずラブ‐リターンズ‐』場面写真(C)テレビ朝日
――そんな田中圭さん演じる春田の、今作ならではの魅力はどんなところでしょうか。
吉田:やっぱり春田がどっかちょっと鈍感で。「武蔵はもう自分への気持ちは諦めて整理できていて、自分のことは好きじゃない」と信じ込んでいる春田。それがもう見てて腹が立ちますね。(武蔵の気持ちに)まったく気づいてない春田っていうのが……そしてずっと牧のことばっかり考えている春田っていうのが。「ああ、やっぱり春田ってこういう人なんだな~」って思います。
――最後に、吉田さんの2024年の抱負を伺えますか?
吉田:抱負は……もうね、年も取ってきているので、健康第一。それだけですね。
(取材・文:小島萌寧 写真:高野広美)
金曜ナイトドラマ『おっさんずラブ‐リターンズ‐』は、テレビ朝日系にて毎週金曜23時15分放送(全9話 ※一部地域で放送時間が異なる)。