阿部サダヲ、子どもに言われた「誰ですか?」に奮起! 久々の“キレキレ”キャラへの気合を語る
「最近ではこういう役をやっていなかった」と本作の市郎について語った阿部。以前は、キレキレなキャラで作品に勢いをつける人物を演じることも多かったというが、久々だけに「キレッキレで行きたい」と意気込む。
それでも令和のゴールデンタイム連続ドラマ。「僕的には全部笑いに変えていきたいと思い切りやっていますが、そこはちゃんと金子監督がさじ加減を見てくれていると思います」と演出陣には絶大な信頼を寄せる。
ギリギリを攻めながら、しっかりとファミリー層にもリーチしたい……という思いもあるという。「この間、撮影現場の近くに子どもたちがいて。僕のところにやってきて『誰ですか?』って聞いたんです」と切り出すと「『阿部サダヲという俳優です』と答えたら『へー』って。そのとき『よし、もっと頑張らなければ』と思いました」。
そのために率先して子どもたちにも楽しんでもらえるような芝居もしているという。演出を務める金子監督からも「『木更津キャッツアイ』の猫田や『タイガー&ドラゴン』(TBS系)のどん太でできなかった全部をやってほしい」と言われているという。
ドラマ『不適切にもほどがある!』場面写真(C)TBS
とにかくフルスピードでぶっ飛ばす痛快なドラマになっているという阿部。共演者も仲里依紗(犬島渚役)、磯村勇斗(ムッチ先輩こと秋津睦実役)、吉田羊(向坂サカエ役)、山本耕史(栗田一也役)、古田新太(ある男役)など実力派がそろった。「とにかく楽しいです」と充実した撮影であることを明かすと「まだどんな役かはお話できませんが、古田さんは注目です。『なるほどこう来たか!』と思っていただけると思います」と期待を煽る。
劇中には1986年当時はやっていた風俗や文化が多数登場する。阿部は「監督やプロデューサー陣は分かるのですが、若いスタッフだと知らない事も多いんですよね。『毎度おさわがせします』(TBS系)とか出てきますが、助監督さんとかポカンとしていたり……」とジェネレーションギャップも見どころに挙げると「当時の衣装へのこだわりなどを含めて令和と昭和の違いもぜひ楽しんでください」とアピールした。(取材・文:磯部正和 写真:上野留加)
ドラマ『不適切にもほどがある!』は、TBS系にて毎週金曜22時放送。