浜辺美波、挫折を乗り越えかなえた夢とは 朝ドラ出演&『紅白』司会の裏側も語る
――蒼を演じた山田さんの印象を教えてください。
浜辺:ドラマでもバラエティ番組でもすごくキラキラしているイメージで、決めるところをきっちり決める“ザ・アイドル”みたいな印象が強かったんです。なので、内面もキラキラしている方なのかなと想像していたのですが、お会いしてみると、とても静かな方で。俺についてこいというタイプよりは、みんなで現場を作り上げて、それを外から見守ってくれているような印象があって意外でした。どんなときも相談に乗ってくれますし、気にかけてくださって、繊細な方なんだろうなと思いました。
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――浜辺さんも山田さんもご自身を“人見知り”とおっしゃっていますが、似た空気もありましたか。
浜辺:山田さんは人見知りというよりも、ただ静かで人と喋りたくない人なんだろうなと当時は思っていました。役に集中しているときなど、険しい顔で考え事をしていることが多かったので、話しかけられたくないタイプの人なのかな、と。私の場合、話したいけれど、おどおどしていたり、話しかけられても会話が続かなかったりするタイプなので、後でお互い人見知りだと知ってから「あれは嫌われていたわけじゃなかったんだ」とホッとしました(笑)。
――映画も静かで、人見知りのお二人がメインキャストとなると、現場はやはり静かでしたか。
浜辺:会話は少なかったと思います。倒れるんじゃないかと思うぐらい暑かったこともありますが、会話はなくて、ぼーっと同じ方向を見ていたり、待機時間も隣の椅子に座っていても喋ることはなく…。でも、野村(周平)さんがいると、すごく明るくて話が面白くて「最近笑っていなかったな」と思うぐらいたくさん笑わせてもらいました。
――野村さんが現場のムードメーカーだったんですね。
浜辺:そうですね。でも、山田さんと野村さんは高校の同級生で距離感が出来上がっているというか、仲が良いからこそお互いを尊重しているので、そんなに会話をしないんです。野村さんが気を遣って私に喋りかけてくれる感じでした。