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リリー・フランキーが明かす、長澤まさみの“根っこ”の部分 「『面白い』と言われる方が喜ぶ」

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■リリー・フランキーが「泣けた」と語る何気ないセリフとは?

――自分も撮影現場にお邪魔しましたが、化女沼は底冷えする寒さでしたね。

リリー:俺らも寒かったけれど、トイレも行けないようなタワーの上で照明さんが頑張っていましたよね。あの場所は俺らがいる地面よりも5度くらい寒かったんじゃないかな。つり橋効果じゃないけれど、スタッフとキャスト全員が一体感を持っていた現場でした。

――ちなみにリリーさんのクランクインは、沖縄パートからでしたね。

長澤まさみ&リリー・フランキー
リリー:そうそう。俺と森七菜ちゃん、黒島結菜さんは結構早めに現場に入っていて。撮影は秋口でしたが、スタッフの方々がいい感じの浜辺を見つけてきてくれて、そこで撮影しました。でも、いい感じの浜にはそれだけ需要があって、別の場所で結婚式に使う映像を撮影していたりするから邪魔しないようにするのが1番気を遣いました(笑)。

――劇中でも映画づくりを行うシーンが象徴的に描かれますが、先ほどの合宿感というお話にもあるように、さまざまな形の映画愛にあふれた作品かと思います。映画に対して、あるいは映画の中で生きる人々を演じる俳優として、いま現在どのような思いを持っているでしょうか。

長澤:年を重ねるごとに、自分の演じる役の内面的な部分と深く向き合っていかないといけないと感じるようになりました。役割として、物語の中でどのような作用をもたらすかは一つの軸として大切にしないといけないけれど、骨組みに対して付いてくる肉=役の内面が軽くなってしまうと、本質的な部分を人に伝えることは難しいと思っています。物語の伝えたいものがなるべく自分の芝居を通して伝わるように、そしてちゃんと一人の人物の内面が届くように意識して、最近は特に「内面をどのように理解するか」を大切にして芝居と向き合っています。

長澤まさみ&リリー・フランキー
リリー:(本作は)劇中映画を撮りながら映画本編を撮る仕組みの映画で、撮影中は本当に寒くてつらかったけれど、スタッフも共演者もみんながまとまっていて、人間関係のストレスもなく本当に楽しかったです…っていうと他の現場ではあるのかという感じになっちゃうかもしれませんが(笑)、今回は特に気が合ったんですよね。だからこそ、映画を作っている喜びを感じられました。

マイケルの「映画って、いいよ」というセリフがあるのですが、すごく気持ちが入りました。自分自身が実感を持ってそこにいたからだと思います。何でもないことを言っているのに、ちょっと泣けましたから。この話の中もそうだし、撮っている現場も含めて「映画っていいなぁ」と本当に思えた時間でした。

(取材・文:SYO 写真:上野留加)

 Netflix映画『パレード』は、Netflixにて独占配信中。

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