本宮泰風&山口祥行、「日本統一」のさまざまを見守り続けた10年 海外初進出も果たし目指すは「100作」
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本宮泰風が主演を務め、山口祥行と共演する大人気任侠シリーズ「日本統一」。その10周年記念作品第1弾となる映画『氷室蓮司』が、4月12日より全国順次公開となる。台湾を舞台に、「日本統一」らしさがありながら、従来のレギュラーシリーズとはまた違う顔もある本作の見どころを、“阿吽の呼吸”の本宮と山口に語ってもらった。
【写真】お茶目な表情を見せる本宮泰風&山口祥行がかわいすぎ!
◆今まで見たことのない“氷室蓮司”の姿が新鮮
本作は、侠和会若頭・氷室蓮司としてではなく、今まで描かれて来なかった氷室蓮司の父親という側面に焦点を当てた任侠アクション。台湾を舞台に、極道界の頂点を目指す男が、拘束された息子の写真が届き、仲間の制止を振り切って救出に向かう。監督・主演は「日本統一」そのままに、辻裕之、本宮が務め、脚本は監督の辻自ら筆を執る。本宮、山口のほか黒羽麻璃央、本田広登、喜矢武豊、具志堅用高、松本若菜らが顔をそろえ、『幽幻道士』のヒロイン・テンテン役で一世を風靡したシャドウ・リュウが、台湾で氷室を見張る刑事役として出演することも話題を集める。
ある夜、沖縄にある黒龍幇のアジトでは、田村(山口)と石沢、翁長が突撃の時を待っていた。一方、同じアジトの裏には、氷室(本宮)と台湾人通訳・李の姿が。銃撃戦の末、黒龍幇を倒した侠和会。石沢と共に東京へ戻っていた氷室だったが、突然携帯に「I’m waiting for you. Come alone.(お前を待っている。1人で来い。)」というメッセージと、猿ぐつわを嵌められ椅子に縛り付けられた氷室の息子・悠太の写真が届く。動揺を石沢に悟られぬよう元妻・涼子に電話をする氷室。悠太は高校の修学旅行で台湾にいると知った氷室は、石沢の制止を振り切り、1人台湾へ飛び立つのだった…。
映画『氷室蓮司』メインビジュアル (C)2024「氷室蓮司」製作委員会 撮影:三宅英文
――今回、台湾が舞台となった経緯を教えてください。
山口:いろいろ候補はあったもんね?
本宮:あった。海外でやろうというのがテーマで、距離的な問題や、自分たちの知り合いがいるから協力してもらえるだろうということから、台湾になった感じです。
――海外が舞台になるのは初めてということもあり、大変なことも多かったのではないでしょうか?
本宮:暑いから体調を崩したり、メイクさんが食べ過ぎて太っちゃったり(笑)。
山口:雨にもやられたって聞いた。
本宮:そうそう、ちょうど俺たちが台湾に行ったと同時に、台風がきてしまって。でも、それでも止まらないのが「日本統一」なんです。
山口:ほんと、強靭な精神を持っているスタッフたちが多いから心強いですね、どこへ行っても。
本宮泰風
――本作で家族を巡るストーリーを1つの柱として据えられたのは、何か特別な思いがあったのでしょうか?
山口:これは「日本統一」のレギュラーシリーズで、“ひとりの男”として描かれた氷室の家族部分の伏線回収だね。
本宮:そうですね。家族の話が序盤のほうから急に出なくなってしまったので、その伏線回収ということも1つのテーマで制作しました。
――父親の顔の氷室、言葉の壁にいつもの調子が出ない氷室、さらには女性刑事とバディ的な動きを見せる氷室など、いろいろな氷室蓮司を見ることができて新鮮で、侠和会若頭・氷室蓮司としてではない、1人の男・氷室蓮司の姿が印象的でした。
山口:俺たちが言いたいこと、全部言われちゃったね。
本宮:うん、そういうことです(笑)。
山口:「日本統一」ファンの方やこれから初見で観る方にも、氷室蓮司という男はこういう男であるということを見せたかったんですよね。