丹羽哲士、岡本信彦、ファイルーズあいが語る『喧嘩独学』の舞台裏「岡本さんの気遣いが本当に嬉しかった」
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フジテレビ「+Ultra」枠にて、4月10日より放送開始となるテレビアニメ『喧嘩独学』。本作は、全世界で100億回閲覧された『外見至上主義』をはじめ、ヒット作を連発する漫画家T.Junが手がけるwebtoon作品のアニメ化。動画配信サイトで喧嘩を独学して成り上がっていく貧弱主人公を描く。今回、メインキャストである志村光太役の丹羽哲士、金子亨(カネゴン)役の岡本信彦、八潮秋役のファイルーズあいに収録の舞台裏を語ってもらった。
【写真】丹羽哲士、岡本信彦、ファイルーズあいのカッコいいインタビュー撮り下ろし!
■技術と勇気で巻き起こす逆転劇
――原作を読まれた際の感想を教えてください。
丹羽:原作を読んで最初に志村の状況を知った時、体格差では絶対にハマケンには勝てないと思いました。しかし、ある技を闘鶏から独学で学び、それを使って逆転する様子を見て、人はパワーだけでなく技術でも勝利を掴めることを知りました。とくに、志村が弱いところから成長していく姿に深く没入しました。
岡本:怖い人たちがいっぱいいるな……というのが第一印象でした(笑)。もしも自分がその状況に置かれたら、志村のようになれるかと考えると、かなり難しいだろうなと。彼が持つ恐怖に立ち向かう力、それが彼の本質なのか、背水の陣によるものなのかは分かりませんが、その立ち向かう勇気は本当に素晴らしいと思いました。
ファイルーズ:私は元々T.Jun先生の『外見至上主義』の大ファンで、その世界観や、キャラクターたちの濃厚な個性が現実にも通じる説得力を持っている点に魅力を感じていました。『喧嘩独学』については、バトル漫画では主人公が強くなるほど敵も強くなる傾向がありますが、この作品では特定のスキルを特化させることで勝利を収める点が新鮮で、しかも毎回同じ戦略が通用するわけではなく、新たな強さを開拓する必要があるため、強さの種類が増えていく過程が楽しく飽きさせない作品だと思います。
テレビアニメ『喧嘩独学』場面カット(C)PTJ cartoon company・金正賢/LDF・喧嘩独学製作委員会
――それぞれが演じるキャラクターの紹介と、演じる際に意識されていることを教えてください。
丹羽:志村は、非常に健気に頑張っているキャラクターです。彼には父親がおらず、母親も病気で入退院を繰り返しているのですが、そんな状況でも決して折れずに必死に頑張っていて。その健気さが志村の魅力でもあると思うのですが、年齢の割には痛みに慣れすぎていて、ある種の“闇”を抱えているというか。演じる際も、彼がどんなに強くなろうとも、その根底にあるものは“折れた状態”であることを意識していて、常に希望を探し求める姿勢を表現することを心がけています。
岡本:カネゴンは、第1話では中途半端なクズという存在として描かれていて、長いものに巻かれるようなキャラクターですが、それはある意味で社会生活を送るうえでの必要性からくるものなのかなと思いました。演じる際も彼のその性格を最大化するようにお芝居をしていて、全体を通してマスコットキャラのような振り幅のある存在になっていると思います。
――カネゴンは志村との絡みも多いですよね。
岡本:そうですね。最初志村のことを見下していたところから、だんだんと関係性や距離感が変わっていくので、演じていても楽しいですし、誠実な性格の志村と対比状態になれたらいいなと思いながら第1話を収録していました。
丹羽:岡本さんのお芝居に引っ張ってもらっています。毎回掛け合いをしていてもすごく楽しいんです。
テレビアニメ『喧嘩独学』場面カット(C)PTJ cartoon company・金正賢/LDF・喧嘩独学製作委員会
――頼りになる先輩が隣にいる現場は心強いですよね。ファイルーズさん演じる八潮秋はどのようなキャラクターですか?
ファイルーズ:秋は、自分の信念を貫き通す強さと柔軟さを兼ね備えた女の子です。時には自分の意見が強すぎて頑固になることもありますが、それは他人や志村のことをおもんぱかるがゆえのもので、そうした側面も魅力的だなと思います。アフレコでは、とあるシーンで音響監督から「もっとおじさんっぽく」というディレクションを受けたのですが、これが難しくて、おじさんになりきるためにYouTubeで色々なおじさんの動画を研究しました。
岡本:「おじさん独学」してたの? すごいね(笑)。
ファイルーズ:「おじさん独学」してました(笑)。そのシーンはぜひ楽しみにしていただきたいです。