佐野勇斗、『おむすび』翔也のピュアすぎる性格に「マジか!」 結との夫婦関係は「素敵」
「確かに、言われてみればそうですね。今気づきました(笑)。結婚までいろいろ障害あるなぁと思っていたんですけど、僕が原因だったんですね(笑)……翔也と僕は似ているところが多いですが、違うところもあります。僕は中華料理屋ではプロポーズしないです!(笑) 僕はそういうサプライズとかは計画的にやるタイプなので、そこはちょっと『マジか!』って思いながら演じていました(笑)」。
そうした翔也のピュアな天然ぶりが視聴者の癒しになっているところもあったわけだが、他にも「マジか!」と思ったところについて、こう語る。
「翔也は親バカで、花をめちゃくちゃ心配しますが、僕だったらそこまでできないなと思うこともありました。子育ての考え方の違いから結の両親に怒る場面では、義父母に対してこんなふうに怒ることってあるものなのか、スタッフさんに聞いたんです。すると『子どものことになると、周りが見えなくなってしまうことは、翔也ならあると思うよ』と言われたんですね。思えば、結との出会いのシーンも、結が溺れていると思って海に飛び込むのは、まっすぐに行動する翔也ならではですよね」。
その一方で、翔也が結婚により、妻の「米田」姓になることを選ぶのは、朝ドラでは異例のこと。さらに、栄養士・管理栄養士の道を突き進む結に代わり、子育てを担うシーンは翔也の方が多い印象がある。こうした夫婦関係や役割分担について、佐野は「素敵だと思った」と語る。
「少し前までの時代では奥さんが家事も育児も全部やるみたいなイメージがあるように思えていましたが、僕はそこに疑問を覚えていた時期があったんです。休みの日までそれを奥さんが担うのはどうなんだろうと思うし、夫婦ってお互いに協力していこうという契約だと思うので、『おむすび』を通して、そういう関係はすごく素敵だなと思いましたし、僕も将来結婚することがあれば、取り入れていきたいなと思っています」。
■橋本環奈は体力がすごい!
結を演じた橋本環奈とは映画『かぐや様は告らせたい』(2019年)以来の再共演だったが、今回夫婦役を演じたことで発見したこととは?
「環奈と最初に共演したときは、嘘のない、気持ちの良い性格の子だな、周りのことをめちゃくちゃよく見ているなという印象だったんですけど、年齢を重ねてその印象がますます強くなりました。僕自身、人とこうして話すのが好きなんですけど、忙しい期間は眠れなくなっちゃったり、疲れて話すことも嫌になっちゃったりするときがあるんですが、環奈にはそれが全くないんですね。本人は気にしていないように見せて、周りの人のことも細かいところまでよく見て、気を遣っているし、失敗しちゃうキャストの方がいても『大丈夫大丈夫』と言って。セリフの量も当然一番多いのに、完璧に覚えてくるし、その後にお酒飲みに行ったりもするし、体力がすごいですよ。いつ覚えているんだろうと思うくらいですが、本人に聞いたら『才能だよ』と言っていました(笑)」。
付き合いが長く、互いのクセもよく知っている橋本とだから、準備もしやすかったとして、こんな例を挙げる。
「翔也は結構ポンコツですけど、そのポンコツぶりを引き出してくれたのが環奈で。もし全然笑わない相手だと、どうしたものかと困惑するし、現場も冷えると思うんですよ(笑)。その点、環奈が大きな声で笑ってくれるから、安心してポンコツになれたところはあります」。