日向坂46・佐々木久美「キャプテンとしての最後の仕事」を果たし、卒業を決意 五期生ら後輩メンバーへの思い
関連 :
――ここからは卒業についてお聞きします。ブログに「『卒業』という言葉はもう何年もずーっと頭の中にある状態で活動していました」と書かれていました。
佐々木:そうですね。卒業については意識していました。
――何かきっかけがあったんでしょうか。
佐々木:初めての東京ドーム公演(2022年3月)が終わった後、同じ年の6月に渡邉美穂の卒業セレモニーがあったんです。それがグループとして初めての卒業セレモニーで、「自分にもいつかこの日が来るんだ」と意識するようになりました。それからは、いつか訪れるその日のために、できることを精いっぱいしようと思いながら活動していたんです。
――最終的に卒業を決断した理由は?
佐々木:キャプテンという役割を頂いている以上、みんなが安心できる状態になってから卒業したいという気持ちがありました。そんな中で、三期生、四期生がどんどん成長していくのを見て、グループとしてすごくしっかりしてきたなって思ったんです。二期生は同期みたいな存在なので、もともと心配はなかったんですけど。
もちろん私が特別何かできるわけではないんですけど、それがキャプテンとしてできる最後の仕事かなって思っていて。みんなが頼もしく成長してくれて、「もう安心できる」と思えたタイミングで決めました。
――誰かに相談はしましたか?
佐々木:してないです。メンバーや家族に相談することなく、1人で決めました。
――久美さんといえばキャプテンというイメージがすごく大きいですが、大変だったことも多かったんじゃないでしょうか?
佐々木:それがないんです。キャプテンだから大変だったことって。
――あ、ない?
佐々木:メンバーは本当にみんなしっかりしているので、大変だと感じることはありませんでした。例えば、話し合いの場でも、みんな自分の意見をしっかり伝えてくれるので、私がいなくても問題なく進みますし。そういうのも卒業を決めた理由の1つです。メンバーがしっかりしてるから、安心して任せられるなって。
――キャプテンって、見えないところで苦労があるのかと思っていました。
佐々木:私、基本的にふざけた人間なので(笑)。キャプテンだからといって、真面目にみんなを引っ張っていくタイプではなくて。メンバーそれぞれに得意なことや個性があって、私もその一員なだけという感覚だったんです。
――同じタイミングで卒業される同期の佐々木美玲さん、高瀬愛奈さんが抜けると、一期生が全員卒業することになります。グループにとっては大きな転換期になると思いますが、後輩へ伝えたいことはありますか?
佐々木:グループって生き物だから、変わっていくのが当たり前だし、逆に、一期生がいなくなることで、また新しい色を見せられるとも思うんです。人が変われば雰囲気も変わるし、それが新しい魅力にもなっていくはずです。
だから、後輩のみんなには、自由に楽しく活動してほしいです。私たち一期生は、後輩たちに申し訳ないと思うくらい、自由にやらせてもらったので(笑)、みんなにももっともっと自由に楽しんでほしい。グループを思う気持ちさえ忘れなければ、きっといい方向に進むと思うので、楽しんでやってほしいです。
――新しく加入する五期生とは、何か一緒にできそうですか?
佐々木:ギリギリ会えるとは思います。一緒にレッスンしたいっていう話もしていて。少しでもグループの雰囲気を伝えてあげられたらいいなと思っています。
――そんな五期生に伝えたいことは?
佐々木:これから、思いもよらなかった経験をしたり、いろんな気持ちになったり、大変なこともあるかもしれないけど、「みんな味方だよ」って伝えたいです。絶対にメンバーは助けてくれるので、頼っていいし、とにかく活動を楽しんでほしい。つらいことがあっても、いつかは笑い話になるし、日向坂46で活動できることに誇りを持ってほしいと思います。