チョン・ヘイン、“大先輩”ファン・ジョンミンは「演技以外にも学ぶことの多い方」
リュ・スンワン監督はチョン・ヘインについて「明るい役から暗い面のある役まで多様な表現ができる」と絶賛しているが、役に対するアプローチとして大事にしている点はどんなところだろう? そう尋ねると「監督がそうおっしゃってくださったのは、とてもありがたく思います。演技に関して言いますと、人物と親しくなること、近くなること、理解することが重要だと思います。演じるキャラクターと本来の自分自身には距離があって当然だと思うので、できるだけその距離を縮めて、できるだけ同期化していく――それが僕の演技スタイルかもしれません。ただ、演技と自分の日常や人生を区別していくことも重要だと感じています。あまりに役に入り込んでしまうと精神的につらくなってしまいますから」との答えが。
先日行われた本作の舞台挨拶には、彼の姿を一目見ようと多くのファンが駆け付けた。「これまでファンミーティングや、所属事務所のコンサート『KINGDOM』などで、日本のファンの皆さんの前に立ったことはありましたが、舞台挨拶として皆さんにお会いするのは今回が初めてでした。ですので、以前とは異なるエネルギーを感じました。僕が演技をする俳優ということもあってか、とても尊重してくれているような印象を受けました。客席も空きがないほどいっぱいにしてくれてとても感謝しています」と大歓迎ぶりに感激した様子。
改めて本作を楽しみにしているファンにメッセージをお願いすると、「映画の最初から集中して見てください!……というのは、ネタバレになってしまいますが、冒頭から僕が出てきます!(笑) あとは、作品を観て僕に対する誤解はしていただきたくないです。演技は演技ですから(笑)」とお茶目なコメント。持ち前のキュートさと、迫力満点なアクション、そしてふり幅のある演技力とチョン・ヘインの魅力がぎっしり詰まった本作を通して、“チョン・ヘイン”沼に落ちるファンが増えることは間違いなさそうだ。(取材・文:佐藤鷹飛 写真:高野広美)
映画『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』は公開中。