加藤シゲアキ、映画監督業でもクリエイティブな才能を発揮 後輩・正門良規をキャスティングした理由とは?
――東海市のさまざまなロケーションから影響を受けた部分もありますか?
加藤:すごくありますね。シナハン、ロケハン、撮影と3回伺ったのですが、シナハンに行った時点で、第一候補で砂のホラーというイメージがあったんです。でも東海市には砂浜がなくて。東海市は鉄の町なので鉄に振り切って違うアプローチを考えたほうがいいか、でもプロモーションビデオにしたいわけではないからどうしようかなと考えたのですが、ロケ地にもなった生コン工場が協力的だったことでいけるかなと。ロケ地によって撮影が広がっていきましたし、ロケ地に当て書きができたことでなんとなく勝算が見えてきましたね。
――2度目の監督業ですが、どんなところに難しさがありましたか?
加藤:現場での難しさは時間配分ですね。いろいろ思いついてしまって、助監督さんから「加藤さんは思いついちゃうから」と言われたのですが、でも思いついたアイデアが功を奏したのでこれは作り手としてはしょうがない(笑)。思いついたらやらざるを得ないというのがあったので、そのあたりはスタッフに迷惑をかけちゃったなと思うんですけど、それでも明確に下準備をしていたので、柔軟にできたかなと思います。
――前回と違った部分はどこでしょう。
加藤:1作目を撮ったときは、予算削減や自分で芝居を付けられるという時間短縮の観点から一人二役をやったんです。でもそれでは映画を撮ったとは言えないという思いがあって。1作目は絵作りやスタッフとのやり取りに重きをおいていたのですが、2作目がもしあるのだったら、ちゃんと芝居を作ろうと。いろんなキャストに芝居を付けるということ、アクションを付けるということを僕の中でミッションとして臨みました。
あとは、スタッフ、キャストみんなで一つの作品を作る。それは、小説の執筆活動では経験できないことなので、こんなにアプローチが違うんだと新たに発見したことですね。
◆正門良規の“力強さと柔らかさのバランス”が魅力
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