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岡宮来夢、次世代担うミュージカル俳優として主演作続々 座長としての意気込み胸に憧れの作品に挑む

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◆「自分が真ん中に立っているという自覚だけは忘れないように」――座長として意気込み



 主演作が続く岡宮。主演という立場にどのような思いがあるのだろうか? そう尋ねると、「あまり主演だからとは考えてはいませんが、でも、やっぱり自分が真ん中に立っているという自覚だけは忘れないようにしたいと思っています。だからこそ、誰よりも一生懸命向き合いたい。『あの人があれだけ頑張っているなら、自分も頑張ろう』と思ってもらえるようにしたいとは常に思っています」と真っすぐな瞳で話した。印象に残っている“座長”は浦井健治。ミュージカル『王家の紋章』で共演したときのことを振り返り、「デビュー間もない自分が帝劇の稽古場に行って、そうそうたる皆さんを前に緊張していたら、浦井さんが気さくに話しかけてくださったんです。こんなにもフランクな方なのだと驚きましたし、すごくうれしかったです。僕が置いてけぼりにならないように気を遣ってくださっていた。僕もそういう現場にしたいなと思っています」と当時の思い出を聞かせてくれた。

 作品にちなみ「音楽とは?」と質問すると、「昔から聴くのも歌うのも大好きでしたが、今は切っても切り離せないものです」とキッパリ。とはいえ、「最近の流行りの音楽はわからない」そうで、「覚えなくてはいけない楽曲や、その作品、その曲の解釈を深めたりしていると、プライベートで音楽を聴いている余裕がなくなってしまって…。流行っている音楽にも疎いんです。なので、音楽番組を見なくちゃいけないなと最近思います」と苦笑いを浮かべた。


 さらに、劇中で公生が挫折から再生する姿も描かれることから、岡宮の挫折経験にも触れると、思案しつつも、子どもの頃の思い出を聞かせてくれた。

 「僕は野球をやっていて、いつかプロ野球選手になりたいと思ってリトルリーグに入っていました。そのチームはめちゃくちゃ強くて、全国ベスト8までいったのですが、僕は身長が全然伸びなくて。シニアリーグになると、自分の体格では全く通用しなかったんです。それで、野球を嫌いになる前に辞めようと思って、父親に『辞めたい』と言ったのが人生初の挫折でした。ただ、最近は挫折の連続です。できないことの連続なので、それをなんとか克服して舞台に立っているのだと思います。やっぱりこの人すごいなという人と出会うと悔しい思いもありますが、それを原動力にして努力を続けています。今、できる努力は全てしているから、舞台に立ったときに自信を持てるのだと思います」。

 目を輝かせ、まっすぐに自分の想いを伝えてくれた岡宮の姿からは、強いミュージカルへの愛、芝居への熱い想いを感じた。その愛を持って演じられる本作にも期待が高まる。(取材・文:嶋田真己 写真:高野広美)
 
 ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』は5月16日まで大阪・新歌舞伎座で上演。

 ミュージカル『四月は君の嘘』は、8月23日~9月5日東京・昭和女子大学人見記念講堂、9月12日~14日愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館フォレストホール、9月19日~20日大阪・梅田芸術劇場メインホール、10月4日~5日富山・オーバード・ホール 大ホール、10月12日~13日神奈川・厚木市文化会館 大ホールにて上演。

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