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岡宮来夢、次世代担うミュージカル俳優として主演作続々 座長としての意気込み胸に憧れの作品に挑む

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◆「これまでで一番泣いたミュージカル」『四月は君の嘘』で主演



 そんな岡宮がこの夏には、ミュージカル『四月は君の嘘』で主人公の有馬公生役に挑む。本作は、新川直司によるコミックを原作に、母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまった公生が、ヴァイオリニストの宮園かをりと出会い、才能を開花させていく姿を描いたミュージカル。これまでTVアニメ化、実写映画化もされ、大ヒットを記録してきた。ミュージカル版は、2022年に初演された後、ロンドン・ウエストエンド、韓国・ソウルで現地プロダクションで上演された。今回は、3年の時を経て、新キャストで再演される。

 2022年の初演を観劇したという岡宮は「これまでで一番泣いたミュージカルでした。公生を演じられるのも、(フランク・)ワイルドホーンさんが作曲した楽曲たちを歌えるのも本当にうれしいですし、楽しみで、今からドキドキしています」と出演を喜ぶ。

 演じる公生役について尋ねると、「厳しい母の指導、そしてその母の死などさまざまな経験から自分が弾くピアノの音が聞こえなくなってしまいます。きっと最初は楽しいと思ってピアノを弾いていたはずですが、さまざまなことに囚われてしまい、楽しい感情がなくなってしまった。その気持ちはすごく理解できます」と共感を示す。その上で「そうした公生の姿から、自分自身が楽しまなくてはいけないんだと改めて感じました。どうしても発声や音程、歌い方を気にしてしまいますが、自分が楽しむことで、お客さまにも楽しんでいただく、そして思いを届けるという一番大切なことを忘れないようにしたいと思います」と真摯に語った。


 等身大で描かれる公生は、誰にとっても共感しやすいキャラクターだ。岡宮との共通点も多く、「僕は現実主義で自分を俯瞰で見て考えていますし、責任感もある方だと思います。なので、自分に対して厳しくなってしまうことも多い。明るい人というイメージがあるかもしれませんが、やっぱり一人でいると沈むこともある。公生に共感できるポイントも多いので、自分と近いキャラクターなのかなと思います」と考えを巡らせる。

 現在演じている1789年に生きるロナンをはじめ、現代日本とはかけ離れた世界に生きる人物を演じることも多い岡宮だが、公生は現代の日本に生きる高校生だ。生きる世界は違うものの、役作りという点では、「それほど変わらない」と話す。そして、「例えば、1789年のフランスと僕たちの住む2025年の日本は全く違う世界なので、想像することでしか近寄れませんが、どの作品でもリアリティを持って演じたいと思っています。もちろん、公生が生きる世界は僕にはすごくリアリティのある世界なので、よりリアルな感覚は持てると思います。ですが、(ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』で)ロミオを演じたときに『こういう子、いるよね』という人物を目指したのと同じように、親しみのある人物像を作り上げていきたいと思います」と力を込めた。
 
 今回、ダブルキャストで公生を演じる東島京とは初共演。「20歳だと聞いているので、きっとかなりフレッシュな空気感を醸し出されるんだろうなと思います。僕は学生時代から時間が経ってしまっているので(笑)、そういう意味でもいろいろと学ばせてもらえたらと思います」と笑顔を見せた。

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◆「自分が真ん中に立っているという自覚だけは忘れないように」――座長として意気込み

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