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早見優、デビュー43年ずっとベースにあった歌への思い 藤井隆、Night Tempoら新しい才能とのコラボも話題に

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◆藤井隆、Night Tempoら新しい才能と積極的にコラボ



――タイトルにもある「夏色のナンシー」は早見さんにとって、やはり大切な曲ですか?

早見:5枚目のシングルだったのですが、それまではマイナー調の曲が多かったんです。コカ・コーラのCMが決まってサビの部分を最初にいただいたんですけど、ハワイをイメージする歌で、「きたー!」「うれしい!」「明るい歌を歌える!」と思ったことを覚えています。

――ほかにご自身のターニングポイントになった曲を挙げるとすると、どの曲になるでしょう。

早見:「PASSION」ですね。85年に『KIDS』という映画の主演を務めさせていただいて、主題歌をディレクターさんと考えていた時に、私は小さいころからブロンディやジョーン・ジェットなど、女性が歌うロックが好きだったんですね。それで、もう少しビートのある曲を歌いたいという話をしまして、中原めいこさんにお願いしたんです。そこから「CLASH」や「Caribbean Night」など曲の雰囲気も変わっていったので、ターニングポイントだったかなと思います。

――最近は、藤井隆さんやNight Tempoさんなど、新しい才能の皆さんとのコラボにも積極的に取り組まれています。

早見:藤井さんにプロデュースしていただいた「Delicacy of Love」で、okadadaさん、DE DE MOUSEさん、APOTHEKEさんに、私の曲をリミックスしていただいて、こういうふうに変身するんだ!と新鮮に思ったのがきっかけでした。ちょうど世界的に昭和歌謡やシティポップのブームが巻き起こり始めて、アメリカの大学に留学していた娘の友人が、母親が早見優だとは知らずに、私の1stアルバムを聴いていたことが発覚して驚いたこともありました。

『溶けるようにkiss me』7inch アナログ盤ジャケット
――早見さんが作詩、藤井さんが作曲の「溶けるようにkiss me」が、8月2日に7inchレコードとしてリリースされるんですよね。

早見:びっくりしました! 5~6年前の曲だっけ?と思ったらもう9年前の曲なんです。でも、藤井さんの音楽センスと冨田謙さんのアレンジが、今のほうが聴きやすいかもと思うくらいカッコよくて。リリースした当時は歌う機会があまりなかったので、今年はこれをきっかけにライブでも歌っていきたいと思いますし、振り付けも新たに作っていただいたので、楽しみですね。 

――藤井隆プロデューサーの印象はいかがでしたか?

早見:最高でした。髪型やメイク、衣装を今回はこれでお願いします!とビジュアルやサウンド的にもしっかりとイメージを持ってくださったのがすごくうれしかったです。「溶けるようにkiss me」はMVも撮ったんですけど、曲調はポップなのですが、MVはポップにしたくないと。無表情でかなしげに、しかも絶対黒の衣装!とYOUさんプロデュースのワンピースを「スタイリスト藤井です!」って借りてきてくれて(笑)。夏色のイメージでパーッと明るい早見優を閉じ込めたいって思ったんですって。藤井さんワールドって独特なので、その世界に入れただけでもうれしかったです。

――Night Tempoさんとコラボした「SHAMPOO」も素敵な曲ですよね。

早見:ありがとうございます。実は「SHAMPOO」の前に別の曲があったんです。その曲に「英語の歌詞を書くね」なんて言っていたら、Nightさんが「いろいろ考えて早見さんはダンサブルなほうがいいと思ったんで、10分でできたこの曲を聴いてください」って改めて届けてくれて。「めちゃめちゃいいじゃん!!」とすぐに気に入り、コラボさせていただきました。

Nightさんとは一緒にお仕事してみたいなと思っていたところ、たまたま取材の方を通して知り合うことができたのですが、とても気が合いまして、昨年も「DISCO de DISCO」という曲をリリースするなど仲良くさせていただいています。Nightさんファンの方が、私の昔の曲を聴いてくださったりするのもうれしいです。

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◆デビューからの43年間、「歌」はずっとベースにあった

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